映画・映像 | |
映画と戦争 撮る欲望/見る欲望 | |
日本映画史叢書11 | |
奥村賢[編] |
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映画はなぜ戦争を描くことに熱心なのか。戦争映画はなぜ魅惑的なのか。戦時下の映画から、戦後の反戦映画、SFやアニメまで、映画と戦争の濃密で危うい関係を探究する。 【目次】 戦争/欲望/表象=奥村賢 [T]戦火のもとで 日露戦争と映画──実写映画を受容する観客の歴史性=上田学 戦争とカツドウヤ──山本嘉次郎の航空戦記三部作について=佐崎順昭 宣伝メディアとしての映画──日本軍占領下のジャワにおける映画制作と上映=倉沢愛子 米国政府による日本映画の接収と軍事利用=板倉史明 [U]記憶のなかの戦争/想像のなかの戦争 戦争責任論と一九五〇年代の記録映画=川村健一郎 ドラマの中のヒロシマ、ナガサキ=佐藤武 従軍する女性たち──『ひめゆりの塔』にみる戦争とジェンダー/植民地表象の政治学=御園生涼子 東宝特撮と戦争の影=内山一樹 戦艦大和イメージの転回=佐野明子 大島渚とヴェトナム=川村健一郎 キャメラは「こじ開ける」──『ゆきゆきて、神軍』を基点に戦争表象を横断する=石坂健治 |
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【編者紹介】 奥村賢(おくむら まさる) いわき明星大学人文学部教授/映像・映画研究 『世界映画大事典』(共編著、日本図書センター、2008年)、ヴァルター・ルグレ『アンゲロプロス 沈黙のパルチザン』(翻訳、フィルムアート社、1996年) |