歴史・文化史・民俗学
看聞日記と中世文化
看聞日記と中世文化

松岡心平[編]
A5判/376頁
本体6800円(+税)
ISBN978-4-916087-94-2
C1021
2009.3

中世史・中世文学
品切


室町の歴史と芸能
中世(15世紀)の政治・社会の動静を記す一方で、当時の芸能や文化に関連した記事なども残した、室町時代の皇族・伏見宮貞成王のバラエティに富んだ日記を読み、多面的に考察する。

【目次】
[第T部]
伏見宮家の成立──貞成親王と貞常親王=小川剛生
山門と伏見宮貞成──永享の山門騒乱をめぐって=小風真理子
中原康富と伏見宮家=田村航
ふたつの高倉家=池田美千子
伏見宮と綾小路一族──伏見宮旧蔵『梁塵秘抄口伝集』巻十の書写者についての再検討=池和田有紀
伏見宮と法華経談義──心空・鎮増との関わりに及んで=柴佳世乃

[第U部]
『看聞日記』の舞御覧に見る公武関係=豊永聡美
『看聞日記』に見える楽器=植木朝子
形成期の狂言に関する一考察──『看聞日記』「公家人疲労事」記事の再検討=坂井孝一
貞成のもとを訪れた芸能者たち=網本尚子
『看聞日記』における座敷の室礼=井戸美里
室町将軍と傾城高橋殿=松岡心平

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【編者紹介】
松岡心平(まつおか しんぺい)
東京大学大学院総合文化研究科教授 日本中世演劇
『能──中世からの響き』(角川書店、1998年)、『宴の身体──バサラから世阿弥へ』(岩波現代文庫、2004年)