映画・映像 | |
占領下の映画 解放と検閲 | |
日本映画史叢書11 | |
岩本憲児[編] |
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敗戦によって、それまでの制約から解放された日本映画は、どこに向かい、何を表現しようとしたのか。GHQの占領政策のもと、映画人たちが直面した課題と達成を考える。 【目次】 [T]占領政策と映画 占領初期の日本映画界=岩本憲児 剣を奪われた時代劇──股旅、芸道、そして実演=神山彰 接吻映画の勧め──占領下での模索=碓井みちこ 占領下のアメリカ映画──CMPEの6年間・日本で公開され(なかっ)た映画=濱口幸一 [U]解放された表現 女性は勝利したか──溝口健二の民主主義啓蒙映画=伊津野知多 占領期「パンパン映画」のポリティックス──一九四八年の機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)=紙屋牧子 女と男のゼロ年──『自由学校』という戦後=田添一幸 占領下の「笑い」──『シミキンのオオ! 市民諸君』とエノケン・ロッパの『新馬鹿時代』=坂尻昌平 「誰に向けて」のアニメーションか──終戦直後のアニメーション映画=胡智於(珠珠)/須川亜紀子[訳] [V]戦後社会の風景 東宝争議・レッドパージとは何だったのか=佐藤洋 廃墟の都市空間とカメラアイ──昭和二〇─二四年・東京=佐藤洋一 時代は、誰のものか。歴史は、過去形でいいのか──半世紀後の回顧=平野共余子 |
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【編者紹介】 岩本憲児(いわもと けんじ) 日本大学芸術学部教授/映画史・映画理論 『サイレントからトーキーへ──日本映画形成期の人と文化』(森話社、2007年)、『黒澤明をめぐる12人の狂詩曲』(編著、早稲田大学出版部、2004年) |