歴史・文化史・民俗学 | |
日琉交易の黎明 ヤマトからの衝撃 | |
叢書・文化学の越境 17 | |
谷川健一[編] |
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日琉交易を日宋貿易の分流としてとらえ、琉球を東アジア史の大きな流れの中に位置づける。喜界島城久遺跡をはじめ、カムィヤキ・ヤコウガイ・石鍋・中国製陶磁など、今まさに「発見の時代」を迎えている琉球弧の考古学の現場からの報告。 【目次】 序──日宋貿易と日琉交易=谷川健一 日宋交易の道──小値賀・博多・宗像=東靖晋 琉球列島出土の滑石製石鍋とその意義=新里亮人 万之瀬川流域の遺跡──遺物からみる交易の可能性=中村和美 南島交易とヤブサ──不知火海沿岸を中心に=江口 司 城久遺跡群とキカイガシマ──琉球弧と喜界島勢力圏=燉恟C 海の古奄美──東アジア海域の十五世紀を読む=高橋一郎 境界域の奄美──赤木名城と倉木崎海底遺跡=中山清美 ヤコウガイ交易──琉球弧と古代国家=燉恟C 徳之島カムィヤキ陶器窯跡──窯跡発見とその後の調査成果=四本延宏 グスク時代の幕開け──文物と農耕をめぐって=盛本勲 沖縄の玉とその交易=谷川章雄 南島歌謡にみる交易──宮古島と八重山を中心に=島村幸一 陶磁交易と宮古──密牙古人と中山朝貢について=下地和宏 八重山諸島の交易──スク文化期を中心に=大永亘 |
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【編者紹介】 谷川健一(たにがわ けんいち) 1921年生。日本地名研究所所長。民俗学。 『甦る海上の道・日本と琉球』(文春新書、2007年)、『谷川健一全集』(全24巻、冨山房インターナショナル、刊行中) |