映画・映像 | |
怪奇と幻想への回路 怪談からJホラーへ | |
日本映画史叢書8 | |
内山一樹[編] |
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映画はその草創期から超現実的な世界への憧れと恐れを映しつづけてきた。初期映画の試行錯誤から今日まで、日本映画がつくりあげてきた夢と不可思議の世界をさぐる。 【目次】 [総論] 1 日本映画の怪奇と幻想(内山一樹) [T]怪奇映画の系譜 2 初期日本映画の怪奇とトリック――牧野省三と尾上松之助の忍術映画を中心に(紙屋牧子) 3 新東宝のお化け映画と『東海道四谷怪談』――ジャンルの復活と革新(大澤浄) 4 変身人間の特異性――東宝変身人間シリーズ≠めぐって(大久保智康) 5 大映の妖怪映画――『妖怪三部作』を中心に(志村三代子) [U]怪談の女たち 6 四谷怪談映画のお岩たち――歌舞伎と別れ、別の女へ(横山泰子) 7 怪物化する女優たち――猫と蛇をめぐる表象(志村三代子) 8 『リング』三部作と女たちのメディア空間――怪物化する「女」、無垢の「父」(鷲谷花) [V]怪奇と幻想の造形 9 矢と甕、門と室、魂と魄、あるいは白い黒澤――『蜘蛛巣城』論(上島春彦) 10 ゴケミドロ、お前は誰だ(遠山純生) 11 怪奇と幻想の廃墟――鈴木清順『悲愁物語』論(坂尻昌平) 12 ホラー対ヤクザ――Vシネアストの極私的考察(谷岡雅樹) |
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【編者紹介】 内山一樹(うちやま かずき) DVDプロデューサー/映画史・映画技術 ミシェル・シマン『KUBRICK』(監訳、白夜書房、1989年)、デヴィッド・ヒューズ『キューブリック全書』(共訳、フィルムアート社、2001年) |