飯倉洋一・木越治[編]
A5判/416頁
本体6500円(+税)
ISBN978-4-916087-82-9
C1095
2008.2
日本文学[近世]
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上田秋成の文学はどのような過程をへて生成し、流通し、そして変容していったのか。没後二百年にあたり、秋成研究の現在を担う研究者による達成を示す。付・『雨月物語』典拠一覧。
【目次】
【序章 研究史展望】
対談 秋成研究の道のり(木越治×飯倉洋一)
【第一章 秋成再考】
秋成文業の生態 私考──筆、人を刺す。又人にさゝるゝれど(高田衛)
秋成伝記資料拾遺(長島弘明)
『山づと』考──天明二年初冬の秋成(稲田篤信)
【第二章 秋成浮世草子の生成】
秋成浮世草子と唱導文化(堤邦彦)
秋成『諸道聴聞世間狙』とモデル──南嶺から秋成へ(神谷勝広)
『世間妾形気』と古典──巻一−一「人心汲てしられぬ朧夜の酒宴」を中心に(近衛典子)
【第三章 『雨月物語』の再生】
『雨月物語』と後期読本(田中則雄)
「浅茅が宿」「蛇性の婬」から映画「雨月物語」へ(田中厚一)
【第四章 和学者秋成の視線】
「変容の古代」として──『岩橋の記』の記述(山下久夫)
秋成の校訂──『土佐日記解』自筆本三種を中心に(一戸渉)
【第五章 秋成和文の誕生】
風景の変容──『藤簍冊子』の生成(鈴木よね子)
秋成和文の生成──『文反古』を中心に(飯倉洋一)
【第六章 『春雨物語』新考】
『春雨物語』論のために(風間誠史)
「我いつはり」と「まさし事」のあいだ──「死首の咲顔」と「ますらを物語」(糸川武志)
よくわかる『春雨物語』(木越治)
【第七章 『雨月物語』研究のために】
『雨月物語』典拠一覧(井上泰至)
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