歴史・文化史・民俗学 | |
琉球王国誕生 奄美諸島史から | |
叢書・文化学の越境 16 | |
吉成直樹・福寛美[著] |
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琉球王国を打ち立てたのはいったい誰なのか。沖縄本島の内的発展によって王国が成立したという通説を排し、奄美考古学の成果や『おもろさうし』を用いて、「北からの渡島者」の存在を浮かび上がらせる。沖縄研究の新たな鳥瞰図。 【目次】 はじめに──奄美・おもろ・倭寇 1 倭寇と「倭寇おもろ」 2 「グラル」という地名・人名 3 「喜界島・奄美大島勢力圏」とヤコウガイ交易 4 「奄美・沖縄北部文化圏」の問題 5 琉球王国と八幡神 6 「あまみ語彙」とは何か 7 豊饒の奄美──奄美おもろの世界 結論──北からの衝撃 |
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【著者紹介】 吉成直樹(よしなり なおき) 法政大学沖縄文化研究所教授 『マレビトの文化史──琉球列島文化多元構成論』(第一書房、1995年)、『俗信のコスモロジー』(白水社、1996年)、『琉球民俗の底流──古歌謡は何を語るか』(古今書院、2003年)、『琉球王国と倭寇──おもろの語る歴史』(福寛美との共著、森話社、2006年) 福寛美(ふく ひろみ) 法政大学・専修大学兼任講師 「『おもろさうし』の三機能体系」(吉田敦彦監修『比較神話学の鳥瞰図』大和書房、2005年)、「月の雫、花の露─若水試論」(『学習院大学国語国文学会誌』第49号、2006年)、「おもろさうし」(諏訪春雄・山折哲雄他編『新日本古典への誘い100選 U』東京書籍、2007年)、「奄美群島おもろの世界」(『沖縄文化研究』第33号、2007年)、「勝連おもろのダイナミズム」(吉成直樹編『声とかたちのアイヌ・琉球史』森話社、2007年) |