映画・映像
映画のなかの天皇  禁断の肖像
映画のなかの天皇

日本映画史叢書9

岩本憲児[編]
四六判/312頁
本体3000円(+税)
ISBN978-4-916087-79-9
C1374
2007-11

映画・映像[日本映画史]


戦前から戦後へと、「天皇」はどのように描かれ変容していったのか。権力の視線と製作者の意図との交点に結ばれたその姿を、さまざまな映画ジャンルに検証する。

【目次】
不在と崇拝のはざまで──戦前日本映画の天皇像=岩本憲児
韓国皇太子と伊藤博文──明治末期の日韓皇室における映画の役割=卜煥模
『かくて神風は吹く』──歴史映画のなかの天皇=志村三代子
ハリウッドの天皇像──アメリカ映画に見るイメージ=マイケル・バスケット
空襲報道と天皇──『日本ニュース』第二四八号を巡って=川村健一郎
終わりの声/始まりの声──玉音放送と映画=石坂健治
『明治天皇と日露大戦争』──大蔵貢の「天皇映画」に見る懐旧と復古=岩本憲児
天皇を演じる歌舞伎役者=児玉竜一
現人神から生物学者へ──昭和天皇の科学者イメージの形成=川崎賢子
批判と中立と敬愛と──実験映像・ドキュメンタリーなどに見る天皇像=那田尚史
道化師としての天皇=大島幹雄
天皇/日輪/鏡、そして映画=藤原敏史

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【編者紹介】
岩本憲児(いわもと けんじ)
早稲田大学名誉教授/映画史・映画論
『サイレントからトーキーへ』(森話社、2007年)、『光と影の世紀』(森話社、2006年)