歴史・文化史・民俗学
琉球弧・重なりあう歴史認識
琉球弧・重なりあう歴史認識

吉成直樹[編]
A5判/320頁
本体4900円(+税)
ISBN978-4-916087-72-0
C1021
2007.3

沖縄文化・琉球史


沖縄研究のアポリアをこえて
弧状に連なる琉球の島々を表象することはできるのか。「琉球・沖縄」をめぐり交錯する多様な歴史認識に架橋を試みる、多元的琉球論。

【目次】
琉球弧をめぐる歴史認識と考古学研究──「奄美諸島史」の位相を中心に=燉恟C
関係性の中の琉球・琉球の中の関係性=吉成直樹
「糸満人」の近代──もしくは「門中」発見前史=與那覇潤
「琉球民族」は存在するか──奄美と沖縄の狭間・沖永良部島をめぐる研究史から=高橋孝代
幻の島──琉球の海上信仰=酒井卯作
大城立裕文学におけるポストコロニアル──ハイブリッドとしてのユタ/ノロ=リース・モートン
在関西のウチナーンチュ──本土社会における歴史と差別・偏見体験=スティーブ・ラブソン
多元的歴史認識とその行方──アイヌ研究からの沖縄研究の眺め=坂田美奈子

本書をamazonで購入
本書を紀伊國屋Books Webで購入

【編者紹介】
吉成直樹(よしなり なおき)
1955年生。法政大学沖縄文化研究所教授。地理学、民族学、民俗学。
『琉球民俗の底流──古歌謡は何を語るか』(古今書院、2003年)、『琉球王国と倭寇──おもろの語る歴史』(森話社、2006年)