歴史・文化史・民俗学
文化としての暴力
文化としての暴力

服藤早苗・赤阪俊一[編]
四六判/264頁
本体2500円(+税)
ISBN4-916087-70-4
C1020
2006.12

文化史・歴史


暴力の連鎖を断ち切ることはできるのか?
暴力がふるわれる個々の現場に着目し、暴力発生の仕組みや歴史的・文化的背景を理解することで、世界に蔓延する暴力の本質を見きわめる。

【目次】
序論 暴力とは何か=赤阪俊一

第T部 表象としての暴力
第1章 説教と暴力──ヨーロッパ中世の例話に見るユダヤ人へのまなざし=赤阪俊一
第2章 ツールとしての暴力──中世サイクル劇と『パッション』=米村泰明
第3章 フィルムの帝国と物語の暴力──ゾンビ・感染・他者恐怖=西山智則
第4章 内在化する暴力──現代バラエティー番組にひそむ闇=山下玲子

第U部 歴史における暴力
第5章 暴力的性関係の成立──平安期の女と男=服藤早苗
第6章 陰陽師の暴力──鎌倉幕府の移転を例として=湯浅吉美
第7章 沖縄戦と「靖国」──暴力としての心理操作=福島良一
第8章 医療技術と暴力──医療の安全と信頼の回復のために=尾崎恭一

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【編者紹介】
服藤早苗(ふくとう さなえ)
1947年生。埼玉学園大学人間学部教授。日本史(平安時代)・ジェンダー史。
『平安王朝の子どもたち』(吉川弘文館、2004年)、『平安王朝社会のジェンダー』(校倉書房、2006年)

赤阪俊一(あかさか しゅんいち)
1948年生。埼玉学園大学人間学部教授。西洋中世史。
『神に問う──西洋中世における秩序、正義、神判』(嵯峨野書院、1999年)、『西洋近代をつくった男と女』(翻訳、朝日新聞社、1996年)