映画・映像 | |
映画と身体/性 | |
日本映画史叢書6 | |
斉藤綾子[編] |
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映画にとって身体/セクシュアリティとは何か。文化的・社会的に構築された「映画的身体」が過剰な感応と欲望を示し、表象という境界線を逸脱する瞬間を見すえる。 【目次】 欲望し、感応する身体 横断的思考への誘い=斉藤綾子 [T 俳優の身体] モダニティー、シネマ、そして「ナショナル・ボディー」の構築=ミツヨ・ワダ・マルシアーノ 転換期の田中絹代と入江たか子──化猫と女優の言説をめぐって=志村三代子 [U 戦争と女性身体] からだで書いたシナリオ──戦時期における女性表象と厚木たかの抵抗=堀ひかり 母である女、父である母──戦時中の日本映画における母親像=アンニ 「女子ども」の反乱──『小島の春』における総力戦下の身体と性=藤井仁子 [V メロドラマと身体性] みずからなった盲目=四方田犬彦 移動する身体──林芙美子原作・成瀬巳喜男の翻案映画をめぐって=堀口典子 [IV オルタナティヴな読みの可能性へ] 《女の活劇》の系譜論──女剣劇から『くノ一忍法』まで=鷲谷花 「百合」と「レズ」のはざまで──レズビアンから見た日本映画=溝口彰子 |
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【編者紹介】 斉藤綾子(さいとう あやこ) 明治学院大学助教授/映画理論 『映画女優 若尾文子』(共編著、みすず書房、2003年)、『男たちの絆、アジア映画』(共編著、平凡社、2004年) |