映画・映像
映画は世界を記録する  ドキュメンタリー再考
映画は世界を記録する

日本映画史叢書5

村山匡一郎[編]
四六判/376頁
本体3400円(+税)
ISBN4-916087-67-4
C1374
2006-09

映画・映像[日本映画史]


ドキュメンタリー映画は、はたして「現実」や「事実」を写しているのだろうか。
歴史・ジャンル・現在の展開をとおして、ドキュメンタリーの多様な相貌を描き、記録と表現の間にあるものを見出す。

【目次】
方法としてのドキュメンタリー──現実に向かうカメラをめぐって=村山匡一郎


[T 時代を写したカメラ]
台頭期のドキュメンタリー映画と記録映画=岩本憲児
アマチュア映画のアヴァンギャルド=西村智弘
誰がいかに語るのか──帝国の自民族中心主義(エスノセントリシズム)=宜野座菜央見
科学映画の興隆と迷走──文化映画論序説=奥村賢


[U 凝視する視線と見られた世界]
スポンサード映画の光と影=江口浩
一九五〇年代の岩波映画製作所──戦後記録映画の転回点=上山実
アート・ドキュメンタリーの美学=越後谷卓司
映像人類学の現在=村尾静二


[V 多様な現実・多様な試み]
テレビ・ドキュメンタリーの新たな相貌──「虚構」と「現実」のあいだで=竹林紀雄
ビデオ・ジャーナリズムの現在=佐藤博昭
ビデオ・アクティヴィズムの闘い=土屋豊
山形国際ドキュメンタリー映画祭とアジア=矢野和之

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【編者紹介】
村山匡一郎(むらやま きょういちろう)
映画評論家/映画批評・映画史
サドゥール『世界映画全史』(共訳、国書刊行会、1992〜2000年)、『映画史を学ぶクリティカル・ワーズ』(編著、フィルムアート社、2003年)