歴史・文化史・民俗学
民俗芸能研究という神話
民俗芸能研究という神話

橋本裕之[著]
A5判/320頁
本体5900円(+税)
ISBN4-916087-65-8
C1039
2006.05

民俗学・演劇学


第1回 本田安次賞受賞
始源・古風・伝統・素朴などのイデオロギーがたたみこまれている「民俗芸能」の現在をいかに調査し、記述すべきなのか。
変貌する対象を前に、民俗芸能研究の方法を問い直し、脱―神話化する試み。

【目次】
序章 民俗芸能研究という神話

[T 民俗芸能研究の思想史]
第1章 これは「民俗芸能」ではない
第2章 文化としての民俗芸能研究
第3章 「近代」の復讐――牛尾三千夫の「美しい村」をめぐって
第4章 民俗芸能研究における「現在」

[U 民俗芸能研究の可能性]
第5章 民俗芸能の知的可能性
第6章 民俗芸能研究における「地域」
第7章 民俗芸能研究における「地域」・補遺
第8章「民俗」と「芸能」――いわゆる「民俗芸能」を記述する方法・序説
終章 民俗芸能研究の現在

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【著者紹介】
橋本裕之(はしもと ひろゆき)
1961年大阪市生まれ。
早稲田大学大学院文学研究科博士課程芸術学(演劇)専攻退学。文学博士。
国立歴史民俗博物館助教授、アイオワ大学人類学部客員准教授などを経て、現在、千葉大学文学部教授。
専攻は演劇学・民俗学。
著書に、『春日若宮おん祭と奈良のコスモロジー』(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所、1986年)、『王の舞の民俗学的研究』(ひつじ書房、1997年)、『演技の精神史──中世芸能の言説と身体』(岩波書店、2003年)、『心をそだてる子ども歳時記12か月』(講談社、2005年)などがある。