芸能・演劇
近代演劇の来歴  歌舞伎の「一身二生」
近代演劇の来歴

神山彰[著]
明治大学教授
A5判/344頁
本体5200円(+税)
ISBN4-916087-64-X
C1074
2006-04

歌舞伎・近代演劇


第39回 日本演劇学会 河竹賞受賞
「近代演劇」の出自を探り、時系列的な配置のなかで見過ごされてきた、開化期から大正期に至る演技表現や、観客の受容や心性を通して、歌舞伎を中心とした演劇の魅力と謎を再検討する。

【目次】
はじめに
[T 九代目団十郎の領分]
「血走る眼」の系譜 九代目団十郎に見る絵画の影響 活歴の領分 九代目団十郎の「転向」 歌舞伎の「改良」と「保存」写真と沈黙

[U さまざまな明治]
「もの」の構造として見る散切物 散切物に見る「立身」と「故郷」 明治の「風俗」と「戦争劇」の機能 「素人」の時代の劇評「江戸育」と「個性」の間 女役者と女優の時代 [V「江戸」の変容としての大正]「江戸趣味」の水脈 「新歌舞伎」の発想 「自然主義」のなかの江戸」ほか


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【著者紹介】
神山彰(かみやま あきら)
1950年生まれ 明治大学文学部教授 専攻=演劇学・近代日本演劇
〈共編著〉『河竹黙阿弥集』(新日本古典文学大系 明治編 第8巻、岩波書店)
〈共著〉『歌舞伎の空間』(歌舞伎文楽講座 第6巻、岩波書店)、『三島由紀夫の表現』(三島由紀夫論集U、勉誠出版)、『近代文学の起源』(日本文学研究論文集成24、若草書房)、『時代劇伝説──チャンバラ映画の輝き』(日本映画史叢書4、森話社)ほか