堤邦彦・徳田和夫[編]
A5判/368頁
本体6500円(+税)
ISBN4-916087-59-3
C1095
2005.12
中世文学・近世文学・民俗学
品切
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あらゆる「縁起的なるもの」を捕捉し、系統解剖学のごとく体系化することで、縁起研究を宗教研究の補助手段から解放し、文化学の要部へと位置づける。
【目次】
[序文1]寺社縁起の転換期――近世から近現代へ=堤邦彦
[序文2]新しい縁起研究に向けて= 橋本章彦
[1寺社縁起の生成と展開]
寺社縁起と談義・直談――江州阿弥陀寺縁起をめぐって=徳田和夫
組織と縁起――平安・鎌倉期の真言密教における〈縁起〉言説=藤巻和宏
近世寺社縁起の戦略性――三河国鳳来寺縁起を事例として=加藤基樹
[2変容する寺社縁起]
神仏の噂――霊験の演出をめぐって=伊藤慎吾
月感伝承の在地的様相をめぐって――近世真宗の内紛とうごめきの中で=菊池政和
近世唱導と文芸・芸能=北城伸子
火車説話の受容と展開=山田厳子
[3縁起の機能――鎮魂と救済]
法然上人伝から古浄瑠璃『ほうねんき』へ=佐谷眞木人
いくさ語りから怪談へ=堤邦彦
僧と亡者の昔話=花部英雄
[4女性文化圏と縁起]
尼僧の〈聖地〉としての真如寺=西山美香
物語草子としての形成と受容――『お湯殿の上の日記』を通じて=恋田知子
民間巫女の群像――在地のなかの縁起語り=川島秀一
[5演じられる縁起・道具としての縁起]
戯け開帳と縁起講釈=福原敏男
虚構の系図・由来書=大島由紀夫
縁起のメディア=久野俊彦
[シンポジウム]「縁起学」の可能性=佐谷眞木人・堤邦彦・徳田和夫・橋本章彦・山田厳子
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