日本文学[中世]
生活誌
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院政期文化論集5

院政期文化研究会[編]
A5判/240頁
本体5400円(+税)
ISBN4-916087-47-X
C1321
2005.01

中世文学・中世史


日常生活をかたどる労働や恋愛、家族構成等は、個々の認識や言説としてどのような意味を持ち、人間生活における宇宙観や世界認識とどのように関わってくるのか。
院政期という激動の時代のなかの日常が、いかなる文化システムの枠組みを反映して立ち現れるのかをさぐる。

【目次】
生活空間と境界=菊地仁
文車考――院政期「有職故実」理解の一視点=松薗斉
隠喩としての芸能――『平家物語』における芸能の場所=橋本裕之
家と家族 ――平信範とその家族を中心に=勝浦令子
院政期における身体観の一面 ――似絵、および後期物語に見る顔=佐藤晃
夢想の時代――和歌の夢・散文の夢=久富木原玲
今様の動植物――鼬・楢を例として=植木朝子
国土の災害と悪鬼神=今堀太逸

[コラム]〈愛〉の呪詛=西山良平
院政期の薬=谷口美樹
『年中行事絵巻』にみる闘鶏の樹木=天野波留子
院政期の武具=近藤好和
「安積山の女」の変容――"妊婦の自殺譚"の系譜から=小嶋菜温子

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