日本文学[中世]
宗教と表象
宗教と表象

院政期文化論集4

院政期文化研究会[編]
A5判/248頁
本体5600円(+税)
ISBN4-916087-47-X
C1321
2004.10

中世文学・中世史
品切


院政期の宗教は、歴史上も数学上も過渡期のものとされがちである。
しかし、密教の秘説化や神仏習合の体系化などはこの時代に深化している。
こうした宗教的特質と関連した美術・建築等の創造営為を検討して、その表象行為や機能を明らかにする。

【目次】
院政期法会論――院御願寺修正会をめぐって=松尾恒一
天台本覚論――証真説に着目して=大久保良峻
院政期の浄土教=梯信暁
中世寺院のネットワーク=福島金治
院政期と表象――モノ・コト・主体・行為=竹村信治
秘儀と建築空間――壇所の基礎的考察=山岸常人
書と書物――仮名、歌を表わす文字=別府節子
都の情景に浄土を見る―― 「片輪車蒔絵螺鈿手箱」考=玉蟲玲子

[コラム]医王山王=曽根原理
縁起・地名・仏像から考える平安寺院――和泉国近木地蔵堂=福原敏男
七寺一切経の成立と法勝寺=増尾伸一郎
東寺毘沙門天像の十二世紀=岡田健
宮曼荼羅の始原と展――勧請と象徴の神社絵図=松本公一

本書をamazonで購入