日本文学[中世]
時間と空間
時間と空間

院政期文化論集3

院政期文化研究会[編]
A5判/272頁
本体5600円(+税)
ISBN4-916087-38-0
C1321
2003.10

中世文学・中世史
品切


中心と規範が流動しつづけた時代に、新たな統合原理を求めて試みられた歴史的検証や、国土観・異国認識の変容、都を中心とする空間の相互力学などをさぐる。
混沌とした時代状況における、「とき」と「場」の意識に向けた多面的アプローチ。

【目次】
「おわり」と「はじまり」の意識――『愚管抄』における〈とき〉の相克=深沢徹
衰退史観から反復史観へ――院政期びとの歴史認識の変容=野中哲照
古代説話の時間と言説――『今昔物語集』の一説話をめぐって=土方洋一
終末論と未来記=出雲路修
院政期の国土意識=千本英史
平安京の空間構造――見えなくなる右京=京樂真帆子
白河――院政期「王家」の都市空間=冨島義幸
転換期の鳥羽殿――中世住空間の先駆=藤田勝也
成尋の入宋――院政期における本朝・異国認識のひとこま=市川浩史

[コラム]「声」の起源=小島裕子
『宋史日本伝』に見る日本=楊暁捷
宇治と王権=横内裕人
歌人の旅=礪波美和子

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