映画・映像 | |
映画のメティエ 欧米篇 | |
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筒井武文[著] |
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映画の誕生から映画史の発展を、あくなき探求と取材を通して縦横無尽に展開。とびぬけた映画狂であり、映画については知らざることなしという博学多才、同時に映画監督でもある著者の多彩な映画論が躍動する、初の著作にして力作。 序章 まだ見ぬ映画への旅 第T部 初期映画 映画一〇〇年、光(リュミエール)の軌跡 リュミエール映画におけるキャメラマン 物質的な映画の可能性 編集の起源 アリス・ギイ、はじまりの映画作家 犯罪都市パリが夢みた活劇 D・W・グリフィスの短篇時代 古典映画の完成 アニメーションの原理 第U部 コメディ映画 恐ろしいほどの労力が注がれた邦訳 ハッピーエンディング! バワーズ世界 鏡と反復 ルビッチ アクション、視線の葛藤、そして空間の魅惑 ルビッチ的室内劇の設計図 あり得ない話を語る超絶技巧の世界 第V部 ジャン・ルノワール ルノワールおじさんのすべて ジャン・ルノワール解析T 『十字路の夜』 ジャン・ルノワール解析U 『ピクニック』 ジャン・ルノワール解析V 『ゲームの規則』 『ジャン・ルノワール』 行き届いた考証と創作ぎりぎりの面白さ 世界の中心に、フランソワーズ・アルヌールのニニがいた! 第W部 ポスト・ルノワール フランス映画の埋もれた結節点 ジャック・ベッケル ヴィスコンティと官能の風 ルノワールからトリュフォーへ ジャック・リヴェット リヴェット的遊戯の規則 創造と解体の間で 第X部 ヨーロッパ映画 霧のなかへの眼差し あの時間は永遠に自分のものだ アントニオーニの探求 映画の回廊を彷徨う 『ラ・ジュテ』、あるいは九六分の一秒 JLGについて記述する試み ゴダールとモーツァルト 映画であることの至福へ 遅れてきたシネアスト ジャック・ドゥミ 女優ビュル・オジエ ゴッドフリート・ユンカー『シークレット・ラブ』賛 ニコへの「私映画」 ゴダール/カリーナ ユイレとストローブ 「近日公開、当劇場にて」 マノエル・ド・オリヴェイラの映画世界 第Y部 アメリカ映画 胸の震えが止まらない スラヴォイ・ジジェクによる刺激的なヒッチコック論 ホークスのすべて、映画のすべてがある 古さと新しさの端境を生きた鬼才の伝記 ニコラス・レイの天才 ジョン・カサヴェテス 映画作家たちの交歓 多層的な「作品=映写」の現在形 酩酊の無時間・無重力 撮影監督の個性とは ジョン・フォードと『ジョン・フォード論』 映画作家デイヴィッド・ロウリーにとって、ショットとは何か? |
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[著者] 筒井武文(つつい たけふみ) 1957年生まれ。映画監督、東京藝術大学大学院映像研究科教授 東京造形大学時代から、映画製作を始める。卒業後はフリーで、助監督、映画編集をやりながら、自主製作を続ける。劇場デビューは、1987年公開の『ゆめこの大冒険』。監督作品に、『レディメイド』(1982)、『学習図鑑』(1987)、『アリス イン ワンダーランド』(1988)、『オーバードライヴ』(2004)、『バッハの肖像』(2010)、『孤独な惑星』(2011)、『映像の発見=松本俊夫の時代』5部作(2015)、『自由なファンシィ』(2015)、『ホテルニュームーン』(2020) |