書史・芸術学
いびつな「書の美」
日本の書がたどった二つの近代化
いびつな「書の美」

林 淳[著]
A5判/392頁
本体4900円(+税)
ISBN978-4-86405-182-8
C1071
2023.12

書史・芸術学





序論

[第一章]「革新派」による書の制作理念
 第一節 「革新派」登場に至るまで
 第二節 「革新派」の発言にみるそれぞれの制作思想
 第三節 井島勉の書道観とその問題点
 第四節 久松真一の禅芸術思想

[第二章]「伝統派」による書の制作理念
 第一節 「伝統派」の思想の整理
 第二節 書道史上における「伝統派」の位置づけ
 第三節 「伝統派」の背景にある思想
 第四節 西脇呉石の芸術書観

[第三章]書の評価
 第一節 書の評価と分類
 第二節 書を評価する語としての「韻」と「個性」
 第三節 実際の作品評価

結論

あとがき
文献一覧
画像出典一覧
事項索引
人名索引

 
本書をamazonで購入

[著者]
林 淳(はやし じゅん)
1979年 岐阜県瑞浪市生まれ
2003年 京都大学文学部西南アジア史学専修卒業
2022年 広島大学大学院総合科学研究科博士課程後期修了
博士(学術)。専門は近代を中心とする書の芸術学。
国立民族学博物館及び京都国立博物館事務官、続いて勝山城博物館及びあわら市郷土歴史資料館学芸員を経て、2023年より公益財団法人京都文化財団に奉職。
著書に『近世近代の著名書家による石碑集成』『天爵大神福井をゆく』(以上、勝山城博物館)など。京都芸術大学非常勤講師。