演劇論・文化史 | |
バロック演劇の詩学 比較演劇論 | |
藤井康生[著] |
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序文 第1部 バロックの発見 第一章 一九六〇年代の〈演劇革命〉 第二章 バロック・ケルトの再発見 第三章 『ヘアー』・『狂えるオルランド』・『椿説弓張月』 第四章 『劇的なるものをめぐって・II』と狂気 第五章 ミシェル・フーコーの登場 第六章 マニエリスムとバロック 第七章 文化史の変容 第八章 一九六八年頃の映画と新批評 第九章 ゴダールの『中国女』のバロック性 第十章 〈リアリズム〉の崩壊と〈バロック演劇〉の再評価 第2部 詩学とバロック 第一章 アリストテレスとボワロー 第二章 バロック演劇のマニフェスト 第三章 〈バロックの世界〉の演劇性 第四章 アリストテレスの喜劇論 第五章 十七世紀フランスの喜劇論 第六章 『薔薇の名前』の喜劇論 第七章 カーニヴァルと〈笑い〉 第八章 グロテスクと〈悲喜劇〉 第九章 悲喜劇『クリタンドル』と「ファント」 第十章 〈閉じた社会〉と〈笑い〉 第十一章 ユゴーとボワローの「詩学」 第十二章 〈自然〉・〈驚異〉・〈崇高〉 第十三章 『クロムウェル』の序文とバロック演劇 第十四章 「即興劇」というメタシアター 第十五章 『イリュージョン・コミック』と「詩学」 第3部 オペラとバロック 第一章 オルフェウス伝説とオペラ 第二章 「夜」とバロック──『ピラムとティスベ』の場合 第三章 ワーグナーとヴェルディ 第四章 『魔笛』の光と闇 第五章 ヴェリズモ・オペラと『トゥーランドット』 第六章 〈詩と音楽の魔術的結合〉=〈宮廷バレエ〉=〈平和思想〉 第七章 〈魔法の庭園〉=〈魔法の島〉=〈イリュージョン〉 第八章 フランス・オペラと〈視覚性〉 第九章 ルイ十四世の結婚と祝祭のバロック性 第十章 オペラとルソー 第十一章 「オペラのマニフェスト」と古代人近代人論争 第十二章 オペラの破壊者・コンヴィチュニー 第4部 歌舞伎とバロック 第一章 歌舞伎とカイミーラ 第二章 『ル・シッド』批判と翻案歌舞伎 第三章 歌舞伎の改良 第四章 「自由劇場」と小山内薫 第五章 歌舞伎とは何か 第六章 初代中村吉右衛門とリアリズム 第七章 歌舞伎の〈グロテスク〉と〈狂〉 第八章 バロック演劇と歌舞伎の宗教性 第九章 「シャボン玉」とバロック演劇 第5部 バロックと現代 第一章 リアリズムと映画 第二章 メロドラマと見世物 第三章 「自由劇場」とグラン・ギニョル劇 第四章 ロマン・ロランと〈民衆の発見〉 第五章 川上音二郎・貞奴の欧米公演 第六章 川上一座のパリ公演とハラキリ 第七章 川上一座とアヴァンギャルド 第八章 グラン・ギニョルと残酷劇 第九章 植民地博覧会とプリミティヴィズム 第十章 演劇研究とは何か──結びに代えて |
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[著者] 藤井康生(ふじい やすなり) 1939年東京生まれ 名古屋大学大学院文学研究科修了(仏文学、比較演劇)、文博 大阪市立大学名誉教授 主な著書 『フランス・バロック演劇研究』(平凡社、1995)、『幻想劇場──フランス・バロック演劇の宇宙』(平凡社、1988)、『東西チャンバラ盛衰記』(平凡社、1999)、『幻影の「昭和芸能」──舞台と映画の競演』(森話社、2013)、『名古屋を読む』(風媒社、1992)、『神戸を読む』(晃洋書房、2009) 主な訳書 Ph.ボーサン『ヴェルサイユの詩学──バロックとは何か』(平凡社、1986)、J.シャイエ『魔笛──秘教オペラ』(共訳、白水社、1976)、F. A.イエイツ『ヴァロワ・タピスリーの謎』(共訳、平凡社、1989) |