オペラ・演劇 | |
パリ・オペラ座とグランド・オペラ | |
丸本隆ほか[編] |
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序論 「グランド・オペラ」とは何か? =丸本隆 [I] オペラ座とグランド・オペラ 1 ジャンルとしてのグランド・オペラ =丸本隆 2 グランド・オペラの歴史的・社会的背景 =丸本隆 3 グランド・オペラと「ナショナリズム」 =丸本隆 [II] 作曲家と作品(1) 1 オベール《ポルティチの?娘》(1828)──民主主義的オペラの始まり? =森佳子 2 ロッシーニ《ギヨーム・テル》(1829)──オペラ作劇法の革新性を巡って =森佳子 3 マイアーベーア《悪魔ロベール》(1831)──音楽と視覚的要素の融合 =森佳子 4 アレヴィ《ユダヤの女》(1835)──グランド・オペラとユダヤ教徒 =中村仁 5 マイアーベーア《ユグノー教徒》(1836)──コントラストの原理 =中村仁 6 マイアーベーア《預言者》(1849)──モダニズムの兆し =中村仁 [III] 作曲家と作品(2) 1 モーツァルト《魔笛》と《イシスの秘儀》 =嶋内博愛 2 ヴェーバー《魔弾の射手》と《森のロバン》 =嶋内博愛 3 ドニゼッティとオペラ座 =添田里子 4 ヴァーグナーとグランド・オペラ =中村仁 5 ヴェルディとパリ =丸本隆 [IV] グランド・オペラの構成要素 1 音楽(歌唱・オーケストラ) =森佳子 2 台本作家スクリーブ =添田里子 3 舞台美術と演出 =森佳子 4 グランド・オペラにおける「タブロー」の手法と実践 =奥香織 [V] グランド・オペラとバレエ 1 オペラ座のバレエ文化とグランド・オペラ =丸本隆 2 ヴェルディと「オペラのなかのバレエ」 =平野恵美子 3 ロシアのグランド・オペラとバレエ =平野恵美子 [VI] 海外での受容と展開 1 日本におけるグランド・オペラの受容 =東晴美 2 植民地オーストラリアでのグランド・オペラ──興行師W・S・リスターによる =佐和田敬司 パリ・オペラ史年表(1789〜1875) =小林佳織・落合美聡 |
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[編者] 丸本 隆(まるもと たかし) 早稲田大学名誉教授 専攻=演劇学、オペラ研究 『オペラの18世紀──バロックからモーツァルトへ』(編著、彩流社、2003年)、Enacting Culture. Japanese Theater in Historical and Modern Contexts. Iudicium, 2012(共著) 嶋内博愛(しまうち ひろえ) 武蔵大学人文学部教授 専攻=民間伝承研究、ドイツ語圏文化研究、文化人類学 「忘れられたリューベツァール──18世紀から19世紀への世紀転換期における舞台作品の発掘と評価の試み」(『武蔵大学人文学会雑誌』第51巻 1号、2020年)、「舞台の上のシンデレラ──ロッシーニ・パヴェージ・イズアール」(小森謙一郎ほか編『人文学のレッスン』水声社、2022年) 添田里子(そえだ さとこ) 昭和女子大学名誉教授 専攻=フランス語、フランス文学 ジャン=ジャック・ナティエ『音楽・研究・人生』(翻訳、春秋社、2005年)、ジャン=ジャック・ナティエ『レヴィ=ストロースと音楽』(翻訳、アルテスパブリッシング、2013年) 中村 仁(なかむら じん) 桜美林大学・お茶の水女子大学・駒澤大学非常勤講師 専攻=20世紀ドイツ音楽、日本洋楽受容史 『キーワードで読む オペラ/音楽劇研究ハンドブック』(分担執筆、アルテスパブリッシング、2017年)、「「文化活動の推進者」・十河巌──朝日会館館長時代を中心に」(『関西学院史紀要』第26号、2020年) 森 佳子(もり よしこ) 早稲田大学ほか非常勤講師 専攻=音楽学(主 にフランスのオペラ/音楽劇) 『オッフェン バックと大衆芸術──パリジャンが愛した夢幻オペレッタ』(早稲田大学出版部、学術叢書、 2014年)、『演劇と音楽』(編著、森話社、2020年) [執筆者](掲載順) 奥 香織(おく かおり) 明治大学文学部准教授 専攻=近代フランス演劇 「定期市の舞台から「ナショナル」な歌劇へ──国家・公権力との関係にみるオペラ=コミックの特質」(森佳子ほか編『演劇と音楽』森話社、2020年)、マリヴォー『愛と偶然の戯れ』(翻訳・解説、『ベスト・プレイズII』論創社、2020年) 平野 恵美子(ひらの えみこ) 中京大学教養教育研究院特定任用教授 専攻=舞踊史、ロシア・バレエを中心とする芸術文化 『帝室劇場とバレエ・リュス──マリウス・プティパからミハイル・フォーキンへ』(未知谷、2020年)、『ラフマニノフの想い出』(共訳、水声社、2017年) 東 晴美(ひがし はるみ) 日本女子大学学術研究員 専攻=伝統演劇、比較文化 「妹背山婦女庭訓──江戸中期の天皇観と公家文化」(『武蔵野大学日本文学研究所紀要』第8号、2020年3月)、「日本演劇の伝統と2.5次元ミュージカル──俳優の身体における比較文化の視点から」(『相模女子大学紀要』第84号、2021年3月) 佐和田敬司(さわだ けいじ) 早稲田大学教授 専攻=演劇学、オーストラリア文化 『現代演劇と文化の混淆──オーストラリア先住民演劇と日本の翻訳劇との出会い』(早稲田大学出版部、2006年)、『オーストラリア先住民とパフォーマンス』(東京大学出版会、2017年) 小林佳織(こばやし かおり) 青山学院大学大学院文学研究科比較芸術学専攻博士後期課程 専攻=音楽学(19世紀フランス・オペラ史、とりわけ作曲家ジュール・マスネの創作研究) 「パリ・オペラ座の新作におけるマスネの音楽様式── 《アリアーヌ》(1906)と《バッカス》(1909)」(『パラゴーネ』第8号、2021年3月)、「19世紀フランス・オペラ史研究──ガルニエ宮におけるパリ・オペラ座の興行(1875-1914)と作曲家ジュール・マスネ」(『パラゴーネ』第9号、2022年3月) 落合美聡(おちあい みさと) 武蔵野音楽大学大学院音楽研究科博士後期課程 専攻=音楽学 |