オペラ・演劇
パリ・オペラ座とグランド・オペラ 
パリ・オペラ座とグランド・オペラ

丸本隆ほか[編]
A5判/536頁
本体4900円(+税)
ISBN978-4-86405-166-8
C1074
2022.04

オペラ・演劇



序論 「グランド・オペラ」とは何か? =丸本隆

[I] オペラ座とグランド・オペラ
1 ジャンルとしてのグランド・オペラ =丸本隆
2 グランド・オペラの歴史的・社会的背景 =丸本隆
3 グランド・オペラと「ナショナリズム」 =丸本隆

[II] 作曲家と作品(1)
1 オベール《ポルティチの?娘》(1828)──民主主義的オペラの始まり? =森佳子
2 ロッシーニ《ギヨーム・テル》(1829)──オペラ作劇法の革新性を巡って =森佳子
3 マイアーベーア《悪魔ロベール》(1831)──音楽と視覚的要素の融合 =森佳子
4 アレヴィ《ユダヤの女》(1835)──グランド・オペラとユダヤ教徒 =中村仁
5 マイアーベーア《ユグノー教徒》(1836)──コントラストの原理 =中村仁
6 マイアーベーア《預言者》(1849)──モダニズムの兆し =中村仁

[III] 作曲家と作品(2)
1 モーツァルト《魔笛》と《イシスの秘儀》 =嶋内博愛
2 ヴェーバー《魔弾の射手》と《森のロバン》 =嶋内博愛
3 ドニゼッティとオペラ座 =添田里子
4 ヴァーグナーとグランド・オペラ =中村仁
5 ヴェルディとパリ =丸本隆

[IV] グランド・オペラの構成要素
1 音楽(歌唱・オーケストラ) =森佳子
2 台本作家スクリーブ =添田里子
3 舞台美術と演出 =森佳子
4 グランド・オペラにおける「タブロー」の手法と実践 =奥香織

[V] グランド・オペラとバレエ
1 オペラ座のバレエ文化とグランド・オペラ =丸本隆
2 ヴェルディと「オペラのなかのバレエ」 =平野恵美子
3 ロシアのグランド・オペラとバレエ =平野恵美子

[VI] 海外での受容と展開
1 日本におけるグランド・オペラの受容 =東晴美
2 植民地オーストラリアでのグランド・オペラ──興行師W・S・リスターによる =佐和田敬司

パリ・オペラ史年表(1789〜1875) =小林佳織・落合美聡

 
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[編者]
丸本 隆(まるもと たかし)
早稲田大学名誉教授 専攻=演劇学、オペラ研究
『オペラの18世紀──バロックからモーツァルトへ』(編著、彩流社、2003年)、Enacting Culture. Japanese Theater in Historical and Modern Contexts. Iudicium, 2012(共著)

嶋内博愛(しまうち ひろえ)
武蔵大学人文学部教授 専攻=民間伝承研究、ドイツ語圏文化研究、文化人類学
「忘れられたリューベツァール──18世紀から19世紀への世紀転換期における舞台作品の発掘と評価の試み」(『武蔵大学人文学会雑誌』第51巻 1号、2020年)、「舞台の上のシンデレラ──ロッシーニ・パヴェージ・イズアール」(小森謙一郎ほか編『人文学のレッスン』水声社、2022年)

添田里子(そえだ さとこ)
昭和女子大学名誉教授 専攻=フランス語、フランス文学
ジャン=ジャック・ナティエ『音楽・研究・人生』(翻訳、春秋社、2005年)、ジャン=ジャック・ナティエ『レヴィ=ストロースと音楽』(翻訳、アルテスパブリッシング、2013年)

中村 仁(なかむら じん)
桜美林大学・お茶の水女子大学・駒澤大学非常勤講師
専攻=20世紀ドイツ音楽、日本洋楽受容史
『キーワードで読む オペラ/音楽劇研究ハンドブック』(分担執筆、アルテスパブリッシング、2017年)、「「文化活動の推進者」・十河巌──朝日会館館長時代を中心に」(『関西学院史紀要』第26号、2020年)

森 佳子(もり よしこ)
早稲田大学ほか非常勤講師 専攻=音楽学(主 にフランスのオペラ/音楽劇)
『オッフェン バックと大衆芸術──パリジャンが愛した夢幻オペレッタ』(早稲田大学出版部、学術叢書、 2014年)、『演劇と音楽』(編著、森話社、2020年)

[執筆者](掲載順)
奥 香織(おく かおり)
明治大学文学部准教授 専攻=近代フランス演劇
「定期市の舞台から「ナショナル」な歌劇へ──国家・公権力との関係にみるオペラ=コミックの特質」(森佳子ほか編『演劇と音楽』森話社、2020年)、マリヴォー『愛と偶然の戯れ』(翻訳・解説、『ベスト・プレイズII』論創社、2020年)

平野 恵美子(ひらの えみこ)
中京大学教養教育研究院特定任用教授 専攻=舞踊史、ロシア・バレエを中心とする芸術文化
『帝室劇場とバレエ・リュス──マリウス・プティパからミハイル・フォーキンへ』(未知谷、2020年)、『ラフマニノフの想い出』(共訳、水声社、2017年)

東 晴美(ひがし はるみ)
日本女子大学学術研究員 専攻=伝統演劇、比較文化
「妹背山婦女庭訓──江戸中期の天皇観と公家文化」(『武蔵野大学日本文学研究所紀要』第8号、2020年3月)、「日本演劇の伝統と2.5次元ミュージカル──俳優の身体における比較文化の視点から」(『相模女子大学紀要』第84号、2021年3月)

佐和田敬司(さわだ けいじ)
早稲田大学教授 専攻=演劇学、オーストラリア文化
『現代演劇と文化の混淆──オーストラリア先住民演劇と日本の翻訳劇との出会い』(早稲田大学出版部、2006年)、『オーストラリア先住民とパフォーマンス』(東京大学出版会、2017年)

小林佳織(こばやし かおり)
青山学院大学大学院文学研究科比較芸術学専攻博士後期課程 専攻=音楽学(19世紀フランス・オペラ史、とりわけ作曲家ジュール・マスネの創作研究)
「パリ・オペラ座の新作におけるマスネの音楽様式── 《アリアーヌ》(1906)と《バッカス》(1909)」(『パラゴーネ』第8号、2021年3月)、「19世紀フランス・オペラ史研究──ガルニエ宮におけるパリ・オペラ座の興行(1875-1914)と作曲家ジュール・マスネ」(『パラゴーネ』第9号、2022年3月)

落合美聡(おちあい みさと)
武蔵野音楽大学大学院音楽研究科博士後期課程 専攻=音楽学