中世の芸術と文化
ZEAMI 05 中世の芸術と文化
ZEAMI 05

松岡心平[編]
A5判/176頁
本体2300円(+税)
ISBN978-4-86405-159-0
 C1371
2021.6




能と中世文化を探求する論集。今回は世阿弥作の作品を中心に、興行の政治性、能の起源や身体論など、さまざまな角度から検討を加える。




[目次]

【I エッセイ】
渡辺 保  「芸」について
小林康夫  秋よ友よ──「姨捨」をシネマ風に

【II 対談】
中沢新一×松岡心平  能「当麻」をめぐって

【III 論文】
松岡心平  一条竹鼻勧進猿楽と世阿弥
沖本幸子  〈翁〉生成の磁場──方堅・乱拍子・摩多羅神
横山太郎  ハタラキ考──世阿弥以前の能における鬼の身体
竹内晶子  能「箱崎」考──本説の検討と諸本系統図作成を通して
倉持長子  能「雲雀山」のトポス──大和・紀伊の境界をめぐって
荒武裕一郎  歌うこと、旅すること──『西行物語』について


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[編者紹介]
松岡心平(まつおか・しんぺい)
千葉工業大学日本文化再生研究センター主席研究員・東京大学名誉教授。日本中世演劇。
『宴の身体──バサラから世阿弥へ』(岩波現代文庫、2004年)、『中世芸能講義──「勧進」「天皇」「連歌」「禅」』(講談社学術文庫、2015年)