日本映画史
映画人が語る 日本映画史の舞台裏 [撮影現場編]
映画人が語る 日本映画史の舞台裏 [撮影現場編]

谷川建司[編]
A5判/400頁
本体3600円(+税)
ISBN978-4-86405-155-2
 C0074
2021.1

日本映画史


日本映画黄金時代の最前線

大映、東映、日活、新東宝、東宝、独立プロ。それぞれの撮影現場では映画作りにどのような違いがあり、 各分野のエキスパートたちはどのように仕事をしてきたのか。
──美術、大道具、撮影技師、衣装、スクリプター、監督、殺陣師、俳優など、作品が生み出される現場で映画製作を支えてきた14名が語るエピソードから浮かび上がる、もうひとつの日本映画史!



[目次]

はじめに=谷川建司

【第I部 画面に映る全てを創る】
美術で彩る、映画の物語=千葉一彦/美術
現場から見た、映画産業の栄枯盛衰=馬場正男/大道具
実験放送時代からテレビを支えた美術監督=橋本潔/美術監督

【第II部 撮影現場での仕事】
殺陣師は監督と対峙する=上野隆三/殺陣師
劇映画から記録映画、テレビ映画を撮る=西川芳男/撮影技師
衣装を通して映画を創る=池田誠/衣装
「記録」を通して映画の世界を創造する=堀北昌子/スクリプター

【第III部 映画の作り手として】
労映運動から親子映画のヒットメーカーへ=伊藤正昭/プロデューサー
脚本家として、監督として=鳥居元宏/映画監督・脚本家
ドキュメンタリーという「真実」を撮る=羽田澄子/記録映画作家
岡本喜八と歩んだ映画人生=中みね子/シナリオライター・プロデューサー

【第IV部 銀幕の内側の仕事】
情景としての演技=平井靖/大部屋俳優
芸能一家、子役から俳優へ=目黒祐樹/俳優
撮影所・労働組合・時代劇=品川隆二/俳優

映像作品名索引

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[編者紹介]
谷川建司(たにかわ・たけし)
早稲田大学政治経済学術院客員教授。映画史、大衆文化研究
著書に『アメリカ映画と占領政策』(京都大学学術出版会、2002)、『戦後「忠臣蔵」映画の全貌』(集英社クリエイティブ、2013)、『高麗屋三兄弟と映画』(雄山閣、2018)、Cultural Politics Around East Asian Cinema 1939?2018 (Co-Edited, Kyoto University Press, 2019)など。新著として、Baseball in Occupied Japan: U.S. Postwar Cultural Policy(Kyoto University Press, 2021)が刊行を控えている。