日本近現代史 | ||||||
療法としての歴史〈知〉いまを診る | ||||||
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方法論懇話会(編) 1998年、歴史・文化を研究するための方法をめぐる、学際的な議論・情報交換の場として設立。人文・社会の各分野から若手研究者が集い、〈越境〉を旨として切磋琢磨を続けた。2007年、機関誌『Gyrativ@』4を刊行して活動を休止したが、今回は、2003年刊『日本史の脱領域』(森話社)をよりアクチュアルに改訂するため、新たな書き手を加えて関連分野のメンバーが集まり、限定的に復活した。 北條勝貴 上智大学文学部教授 専攻=東アジア環境文化史 『環境と心性の文化史』上下(増尾伸一郎・工藤健一と共編著、勉誠出版、2003年)、『パブリック・ヒストリー入門──開かれた歴史学への挑戦』(菅豊と共編著、勉誠出版、2019年) 岡本雅享 福岡県立大学人間社会学部教授 専攻=政治社会学、民族学 『民族の創出』(岩波書店、2014年)、『出雲を原郷とする人たち』(藤原書店、2016年) 是澤櫻子 国立アイヌ民族博物館 アソシエイトフェロー 専攻=文化人類学(先住民政策、アイヌ、シベリア) 「ロシア連邦における集権的な先住民組織についての人類学的研究」(修士学位論文、東北大学大学院環境科学研究科、2020年3月) 加藤圭木 一橋大学大学院社会学研究科准教授 専攻=朝鮮近現代史 『植民地期朝鮮の地域変容──日本の大陸進出と咸鏡北道』(吉川弘文館、2017年)、『だれが日韓「対立」をつくったのか──徴用工・「慰安婦」、そしてメディア』(岡本有佳と共編、大月書店、2019年) 佐藤壮広 立教大学・明治大学・大正大学ほか非常勤講師 専攻=宗教学、人類学(沖縄研究、表現文化論) 『沖縄民俗辞典』(共編著、吉川弘文館、2008年)、『年表でわかる 現代の社会と宗教』(共著、渡邊直樹責任編集、平凡社、2017年) 川端浩平 津田塾大学学芸学部准教授 専攻=社会学、カルチュラル・スタディーズ、日本研究(Japan Studies) 『ジモトを歩く──身近な世界のエスノグラフィ』(御茶の水書房、2013年)、『排外主義と在日コリアン──互いを「バカ」と呼び合うまえに』(晃洋書房、2020年) 工藤健一 青山学院大学非常勤講師 専攻=日本中世史 『環境と心性の文化史』上下(増尾伸一郎・北條勝貴と共編著、勉誠出版、2003年)、「異界・異人──「こぶとり」にみる怪異」(上杉和彦編『経世の信仰・呪術』竹林舎、2012年) 杉浦 鈴 上智大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程 専攻=日本中世社会史 「動産としての身体──中世の飢饉と人身売買」(『人民の歴史学』223、2020年3月)、「中世前期葛川における「追出」と起請文」(修士学位論文、上智大学大学院文学研究科、2020年) 須田 努 明治大学情報コミュニケーション学部教授 専攻=日本近世・近代社会文化史・民衆史 『「悪党」の一九世紀』(青木書店、2002年)、『吉田松陰の時代』(岩波書店、2017年) 西村 明 東京大学大学院人文社会系研究科・文学部准教授 専攻=宗教学、宗教史学 『戦後日本と戦争死者慰霊──シズメとフルイのダイナミズム』(有志舎、2006年)、『慰霊の系譜──死者を記憶する共同体』(村上興匡と共編著、森話社、2013年) 内田 力 東京大学東洋文化研究所特任研究員 専攻=日本近現代史 「ある海軍技師の光学技術と戦後メディア──カメラ・幻灯・テレビ」(大塚英志編『動員のメディアミックス』思文閣出版、2017年)、「日本中世史家網野善彦による歴史の視覚化──1980年代の出版メディアと歴史研究者」(『マス・コミュニケーション研究』97、2020年7月) 門屋 温 清泉女子大学非常勤講師 専攻=日本思想史 「解体する神話・再生する神々──中世における『旧事本紀』の位置」(伊藤聡編『中世神話と神祇・神道世界』竹林舎、2011年)、「ロールオーバー・ノリナガ」(斎藤英喜・山下久夫編『越境する古事記伝』森話社、2012年) アンダソヴァ・マラル カザフ国際関係外国語大学講師、早稲田大学人間総合研究センター招聘研究員 専攻=日本古代文学 『古事記 変貌する世界』(ミネルヴァ書房、2014年)、『ゆれうごくヤマト』(青土社、2020年) 土居 浩 ものつくり大学技能工芸学部教授 専攻=民俗学/地理学、日常意匠研究 「都市で死者はいかに扱われるべきか」(『国立歴史民俗博物館研究報告』205、2017年3月)、「高取正男における納戸の神の位置付け」(『人文学報』113、京都大学人文科学研究所、2019年4月) 黒田 智 金沢大学人間社会研究域教授 専攻=中近世日本文化史、歴史図像学 『里山という物語』(結城正美と共編著、勉誠出版、2017年)、『草の根歴史学の未来をどう作るか』(吉岡由哲と共編著、文学通信、2020年) 師 茂樹 花園大学文学部教授 専攻=仏教学、人文情報学 『論理と歴史──東アジア仏教論理学の形成と展開』(ナカニシヤ出版、2015年)、『『大乗五蘊論』を読む』(春秋社、2015年) 池田敏宏 (公財)とちぎ未来づくり財団埋蔵文化財センター副主幹 専攻=仏教考古学、日本仏教史 「最澄・空海の交流〜訣別──両者の心のつながりがなくなったのはいつか」(『日本史資料研究会ぶい&ぶい新書002 日本史のまめまめしい知識』2、岩田書店、2017年)、「続・古代在地仏教研究へ向けての序──造塔意識の変化を中心に」(『地域考古学』4、地域考古学研究会、2019年5月) 水口幹記 藤女子大学文学部教授 専攻=東アジア文化史 『古代東アジアの「祈り」』(編著、森話社、2014年)、『前近代東アジアにおける〈術数文化〉』(編著、勉誠出版、2020年) |