芸能・演劇
演劇とメディアの20世紀
演劇とメディアの20世紀

近代日本演劇の記憶と文化 8

神山彰[編]
A5判/368頁
本体4600円(+税)
ISBN978-4-86405-150-7
C1374
2020.07

近代日本演劇


[T 総論]
第1章 演劇に見る思い出とメディアの間──共有感の喪失=神山彰

[U 勃興する活字メディア]
第2章 明治中後期における新聞と同時代演劇──新聞小説・興行・記録装置=後藤隆基
第3章 演劇雑誌の近代──青年歌舞伎とファンの『歌舞伎若人』=熊谷知子

[V 大衆化の時代]
第4章 スターのおもかげ──演劇写真の日本近代=村島彩加
第5章 レコードと演劇=大西秀紀
第6章 漫画と演劇=鈴木理映子・日比野啓

[W 放送メディアの登場]
第7章 北條秀司のラジオドラマ=和田尚久
第8章 テレビと演劇──レビュー式喜劇・軽演劇との関わりを中心に=西条 昇

[X時代の変容を映して]
第9章 劇場プログラムとポスター=神山 彰
第10章 政治メディアとしての演劇=中野正昭
第11章 演劇と映像の変容と逆転=神山 彰

 
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【編者紹介】
神山 彰(かみやま あきら)
明治大学文学部教授 専攻=近代日本演劇
『近代演劇の水脈──歌舞伎と新劇の間』(森話社、2009年)、『日本戯曲大事典』(共編、白水社、2016年)

[執筆者紹介](掲載順)
後藤隆基(ごとう りゅうき)
立教大学兼任講師・社会学部特定課題研究員 専攻=近現代日本演劇・文学・文化
『高安月郊研究──明治期京阪演劇の革新者』(晃洋書房、2018年)、井川充雄・石川巧・中村秀之編『〈ヤミ市〉文化論』(共著、ひつじ書房、2017年)

熊谷知子(くまがい ともこ)
明治大学兼任講師 専攻=近代日本演劇
「小山内薫と晩年の偉人劇──『森有礼』『戦艦三笠』『ムッソリニ』」(神山彰編『交差する歌舞伎と新劇』森話社、2016年)、「小山内薫『第一の世界』論──宗教信仰と心霊主義をめぐって」(『演劇学論集』第62号、2016年5月)

村島彩加(むらしま あやか)
明治大学兼任講師、青山学院大学非常勤講師 専攻=近代日本演劇(歌舞伎、宝塚歌劇)
「近代歌舞伎と宝塚歌劇の交流」(『歌舞伎と宝塚歌劇──相反する、密なる百年』開成出版、2014年)、「表情をめぐる冒険」(神山彰編『交差する歌舞伎と新劇』森話社、2016年)

大西秀紀(おおにし ひでのり)
京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター客員研究員
専攻=近代芸能史、日本レコード史
「歌舞伎SPレコード・ディスコグラフィ(戦前篇未定稿)」(『歌舞伎 研究と批評』第38号、歌舞伎学会、2007年)、「新派SPレコード・ディスコグラフィ(未定稿)」(『歌舞伎 研究と批評』第43号、同、2009年)

日比野啓(ひびの けい)
成蹊大学文学部教授 専攻=演劇史・演劇理論
『アメリカン・ミュージカルとその時代』(青土社、2020年)、編著『戦後ミュージカルの展開』(森話社、2017年)

鈴木理映子(すずき りえこ)
ライター、編集者 専攻=近現代日本演劇
『日本の演劇──公演と劇評目録 1980年?2018年』(監修、日外アソシエーツ、2019年)、「翻訳ミュージカルの歴史」(『戦後ミュージカルの展開』森話社、2017年)

和田尚久(わだ なおひさ)
放送作家、文筆家
ラジオドラマ台本『町の底を流れるのは』(文化放送『青山二丁目劇場』、2013年)、『友近の東京八景』(NHKラジオ、2016年)

西条 昇(さいじょう のぼる)
江戸川大学メディアコミュニケーション学部教授
専攻=大衆芸能史、喜劇史、演芸史、アイドル史、ストリップ史、浅草興行史
『ジャニーズお笑い進化論』(大和書房、1999年)、『ニッポンの爆笑王100』(白泉社、2003年)

中野正昭(なかの まさあき)
早稲田大学演劇博物館招聘研究員、明治大学ほか兼任講師 専攻=近現代日本演劇
『ムーラン・ルージュ新宿座──軽演劇の昭和小史』(森話社、2011年)、『浅草オペラ 舞台芸術と娯楽の近代』(杉山千鶴と共編著、同、2017年)