映画・文化人類学 | ||||||
ジャン・ルーシュ──映像人類学の越境者 | ||||||
本体4300円(+税) | 本書をamazonで購入 | |||||
[編者紹介] 千葉文夫(ちば・ふみお) 早稲田大学名誉教授。 著書に『ファントマ幻想──30年代パリのメディアと芸術家たち』(青土社、1998)、『ミシェル・レリスの肖像』(みすず書房、2019)、分担執筆に『クリス・マルケル 遊動と闘争のシネアスト』(森話社、2014)、『ストローブ ユイレ──シネマの絶対に向けて』(森話社、2018)、『文化解体の想像力──シュルレアリスムと人類学的思考の近代』(人文書院、2000)、訳書に『ミシェル・レリス日記』(1・2、みすず書房、2001-2002)、ミシェル・レリス『縫糸』(平凡社、2018)、ミシェル・シュネデール『グレン・グールド──孤独のアリア』(ちくま学芸文庫、1995)など。 金子 遊(かねこ・ゆう) 批評家、映像作家。多摩美術大学准教授。 『映像の境域──アートフィルム/ワールドシネマ』(森話社、2017)で、第39回サントリー学芸賞<芸術・文学部門>を受賞。ほかの著書に『辺境のフォークロア──ポスト・コロニアル時代の自然の思考』(河出書房新社、2015)、『ドキュメンタリー映画術』(論創社、2017)、『混血列島論──ポスト民俗学の試み』(フィルムアート社、2018)、『悦楽のクリティシズム──2010年代批評集成』(論創社、2019)など。編著書に『クリス・マルケル?遊動と闘争のシネアスト』(共編、森話社、2014)、『アメリカン・アヴァンガルド・ムーヴィ』(共編、森話社、2016)ほか。 [執筆者紹介](掲載順) 伊藤俊治(いとう・としはる) 美術史家。東京芸術大学先端芸術表現科教授。 著書に、『裸体の森へ──感情のイコノグラフィー』(筑摩書房、1985)、『20世紀写真史』(筑摩書房、1988)、『20世紀イメージ考古学』(朝日新聞社、1992)、『東京身体映像』(平凡社、1990)、『アメリカン・イメージ』(1990)、『バリ島芸術をつくった男──ヴァルター・シュピースの魔術的人生』(平凡社新書、2002)、『唐草抄──文様生命誌』(牛若丸、2005)など。 港 千尋(みなと・ちひろ) 写真家、映像人類学。多摩美術大学情報デザイン学科教授。 著書・写真集に『瞬間の山──形態創出と聖性』(インスクリプト、2001)、『芸術回帰論──イメージは世界をつなぐ』(平凡社新書、2012)、『掌の縄文』(羽鳥書店、2012)、『ヴォイドへの旅──空虚の創造力について』(青土社、2012)、『革命のつくり方──台湾ひまわり運動─対抗運動の創造性』(インスクリプト、2014)、『クリス・マルケル?遊動と闘争のシネアスト』(共編、森話社、2014)、『風景論──変貌する地球と日本の記憶』(中央公論新社、2018)、『現代写真アート原論──「コンテンポラリーアートとしての写真」の進化形へ 』(共著、フィルムアート社、2019)など。 佐久間 寛(さくま・ゆたか) 文化人類学、アフリカ地域研究。明治大学政治経済学部専任講師。 著書に『ガーロコイレ─―ニジェール西部農村社会をめぐるモラルと叛乱の民族誌』(平凡社、2013)、共訳書にカール・ポランニー『経済と自由──文明の転換』(ちくま学芸文庫、2015)など。 箭内 匡(やない・ただし) 文化人類学。東京大学教授。 著書に『イメージの人類学』(せりか書房、2018)、共著書に『映像人類学──人類学の新たな実践へ』(村尾静二・箭内匡・久保正敏編、せりか書房、2014)、『映画的思考の冒険──生・現実・可能性』(箭内匡編、世界思想社、2006)、Alternative Art and Anthropology: Global Encounters (Arnd Schneider ed., Bloomsbury, 2017)など。 川瀬 慈(かわせ・いつし) 映像人類学。国立民族学博物館/総合研究大学院大学准教授。 著書『ストリートの精霊たち』(世界思想社、2018)で第6回鉄犬ヘテロトピア文学賞受賞。編著書に『アフリカン・ポップス!─―文化人類学からみる魅惑の音楽世界』(共編、明石書店、2015)、『フィールド映像術』(共編、古今書院、2015)など。代表的な映像作品に『ラリベロッチ〜終わりなき祝福を生きる〜』、『僕らの時代は』、『精霊の馬』、『Room 11, Ethiopia Hotel』(イタリア・サルデーニャ国際民族誌映画祭にて「最も革新的な映画賞」受賞)など。 東 志保(あずま・しほ) 映画研究、比較文化論。大阪大学文学研究科助教。 クリス・マルケルについての博士論文をパリ第V大学に提出後、主にフランスをフィールドにドキュメンタリー映画の研究に取り組んでいる。著書に『クリス・マルケル 遊動と闘争のシネアスト』(共編、森話社、2014)、CinemAction no 165 Chris Marker: pionnier et novateur(分担執筆, Charles Corlet, 2017)など。 ガブリエラ・トゥルジーリョ(Gabriela Trujillo) シネマテーク・フランセーズ学芸員。 ラテン・アメリカ映画とアヴァンギャルド運動の関係を主題とする論文で博士号(パリ第T大学)を取得、その後ルーヴル学院、ニューヨーク市立大学などで教える。これまでシャンタル・アケルマン、ジャン・ユスターシュ、ジャン・ルーシュ、ラウル・ルイス、アニエス・ヴァルダ、ジョン・カサヴェテス、ロベール・ブレッソン、エリック・ロメール、ルキノ・ヴィスコンティ、フェデリコ・フェリーニ、エドガルド・コサリンスキーなど多数の回顧展の企画に携わっている。 谷 昌親(たに・まさちか) フランス20世紀文学・イメージ論。早稲田大学教授。 著書に『詩人とボクサー――アルチュール・クラヴァン伝』(青土社、2002)、『ロジェ・ジルベール ルコント――虚無へ誘う風』(水声社、2010)、訳書にミシェル・レリス『オランピアの頸のリボン』(人文書院、1999)・『囁音』(平凡社、2018)、アンリ・べアール『アンドレ・ブルトン伝』(共訳、思潮社、1997)、ロベール・ブリアット『ポール・ボウルズ伝』(白水社、1994)など。 アンドレア・パガニーニ(Andrea Paganini) ジャン・ルーシュ財団事務局長。 高等研究所終了後、2017年に「ジャン・ルーシュ生誕100年記念」代表に任命される。フランス国立図書館刊行の雑誌に「音の移動、イメージの移動」と題するジャン・ルーシュ論を発表。「ジャン・ルーシュ生誕100年記念」に関連して刊行された作品解説増補版Jean Rouch, l'Homme-Cinemaの編集にあたり、とくにフィルモグラフィの作成に大きな貢献をしている。 柳沢史明(やなぎさわ・ふみあき) 芸術学、フランス植民地文化論。東京大学大学院人文社会系研究科助教。 著書に『〈ニグロ芸術〉の思想文化史──フランス美術界からネグリチュードへ』(水声社、2018)、『混沌の共和国──「文明化の使命」の時代における渡世のディスクール』(共編、ナカニシヤ出版、2019)、『異貌のパリ1919-1939──シュルレアリスム、黒人芸術、大衆文化』(分担執筆、水声社、2017)、『西洋近代の都市と芸術3 パリU──近代の相克』(分担執筆、竹林舎、2015)など。 吉田隼人(よしだ・はやと) フランス20世紀文学・思想、近現代日本文学・思想。早稲田大学文学学術院助手。 著書『忘却のための試論』(書肆侃侃房、2015)で、第60回現代歌人協会賞受賞。主な論文に「観客的実存と俳優的実存――ジョルジュ・バタイユとピエール・クロソウスキーにおける演劇の問題」(『日本フランス語フランス文学会関東支部論集』第27号、2018)、「現代短歌とフランス文学──抒情詩の〈私〉をめぐって」(『ユリイカ』2016年8月号)など。 武田 潔(たけだ・きよし) 映画理論。早稲田大学教授。 著書に『映画そして鏡への誘惑』(フィルムアート社、1987)、『明るい鏡─―ルネ・クレールの逆説』(早稲田大学出版部、2006)、共編書に『新・映画理論集成』(全2巻、フィルムアート社、1998-1999)、訳書にネストール・アルメンドロス『キャメラを持った男』(筑摩書房、1990)、ジャック・オーモンほか『映画理論講義』(勁草書房、2000)など。 |