歴史・文化史・民俗学 | |
治癒と物語 南西諸島の民俗医療 | |
東資子 |
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近代医学が自明である現代において、なお息づく沖縄の民俗医療の実態を、沖縄本島・長浜と宮古島・佐良浜におけるフィールドワークから明らかにする。 ユタやムヌスーといった沖縄の民間巫者は、なぜ人々の病いを治すことができるのか? その問いから、「人が治ること」の深淵に迫る。 【目次】 はじめに 第一章 これまでの民俗医療研究 第二章 物語の作り方──宮古列島・佐良 第三章 病いの処置と専門家──沖縄本島・読谷村字長浜 第四章 病いの理解と治療の実践──長浜と佐良浜の比較から 第五章 治癒と物癒を説明する物語 おわりに 巻末資料@ 佐良浜と池間島・西原の村落祭祀の比較 巻末資料A 長浜の行事一覧 巻末資料B 佐良浜のウホンマのノート 索引 |
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【著者紹介】 東 資子(あずま・もとこ) 1990年 同志社大学商学部卒業 2001年 琉球大学大学院社会科学研究科修了(修士) 2006年 山口大学大学院東アジア研究科修了(博士) 2018年 岩手県一関市教育委員会 文化財調査研究員 専門は民俗学、文化人類学 共著に『読谷村史 第6巻 資料編5』「統計にみる読谷山」(読谷村史編集委員会編、沖縄県読谷村、2012年)、『公文書でたどる近代滋賀のあゆみ』(滋賀県県政史料室編、サンライズ出版、2013年)、『長浜曳山祭の過去と現在』(市川秀之・武田俊輔編、サンライズ出版、2017年)など。 |