日本文学[古代]
偽装の言説  平安朝のエクリチュール
偽装の言説

神田龍身[著]
四六判/256頁
本体2600円(+税)
ISBN4-916087-12-7
C1095
1999.07

日本文学[古代]


漢文が正統とされた平安時代において、話し言葉を装ったエクリチュールが生まれた。
声の文化と書記言語の関係を検討して、物語・口伝書・説話集・今様・漢文日記などの言説とジャンルの生成を探求する意欲作。

【目次】
偽の口承物語=無署名仮名書テクスト――『竹取物語』と『無名草子』
シニフィアンとしての海面 /仮名文――『土佐日記』仮名表記文学論
語りの偽再生装置――『源氏物語』の〈音読〉
漢文日記/口伝書/説話集――『江談抄』『中外抄』『富家語』の位相
書かれた今様文化――『梁塵秘抄口伝集』巻第一○の論理構造
漢文日記の言説――男色家・藤原頼長『台記』

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