吉田則昭[編]
四六判/392頁
本体2900円(+税)
ISBN978-4-86405-116-3
C1036
2017.04
メディア史・社会学
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時代を生み、時代から生み落とされた雑誌の数々──。
週刊誌・女性誌・総合誌・マンガ誌など、世相やライフスタイルと共振しながら、戦後の日本文化をつくりあげた雑誌メディアの軌跡をたどる。
好評・品切の2012年の初版に、マガジンハウス論とニューミュージック・マガジン論を加え、+80ページの増補版。
【目次】
[T 戦後パラダイムと雑誌]
「編輯」と「綜合」──研究領域としての雑誌メディア=大澤聡
一九五〇年代『週刊朝日』と大宅壮一──連載「群像断裁」をめぐって=阪本博志
「主婦」を巡るパラダイム転換──『婦人公論』と『暮しの手帖』=中尾香
高度経済成長の到来と週刊誌読者──総合週刊誌とその読者であるサラリーマンを中心に=浅岡隆裕
ライフスタイルの多様化と女性雑誌──一九七〇年代以降のセグメント化に注目して=橋本嘉代
雑誌文化の先駆者としてのマガジンハウス──“遊び”からいい仕事が生まれた時代の申し子=谷川建司
[U 越境する雑誌メディア]
『popeye』におけるアメリカニズムの変容と終焉──若者文化における「モノ」語り雑誌の登場とその帰結=岡田章子
『日本文摘』の日本論──台湾の近代化とアイデンティティの揺らぎ=林鴻亦
文化輸出としての版権ビジネス──東アジアにおける『Ray』と北米における『週刊少年ジャンプ』=玉川博章
メディア・ミックス・コミックス──マンガが読者と出会う場所=小林義寛
ポピュラー音楽と〈情況〉──『ニューミュージック・マガジン』から『ミュージック・マガジン』へ=山崎隆広
あとがき
増補版あとがき
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【編者紹介】
吉田則昭(よしだ・のりあき)
立教大学社会学部兼任講師。社会学、メディア文化論、メディア史
『戦時統制とジャーナリズム──1940年代メディア史』(昭和堂、2010年)、『緒方竹虎とCIA──アメリカ公文書が語る保守政治家の実像』(平凡社、2012年)
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