芸能・演劇 | |
演出家ピスカートアの仕事 ドキュメンタリー演劇の源流 | |
萩原 健[著] |
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《第50回日本演劇学会河竹賞奨励賞》受賞 20世紀ドイツの演出家、エルヴィーン・ピスカートアは、ブレヒトが好敵手とし、久保栄、千田是也、佐野碩が関心を寄せ、テネシー・ウィリアムズとジュディス・マリーナは師と仰いだ。 ドイツ・ソ連・アメリカで活動し、1920・60年代アヴァンギャルド演劇を牽引したキーパーソンの仕事の全体像を明らかにする。 【目次】 序章 ピスカートアの仕事、あるいは書かれないままだった演劇史 [第T部 ヴァイマル・ドイツ期――平和の希求、共和国の社会矛盾に対する問題提起] 第1章 「芸術から政治へ」──政治演劇の成立 第2章 異なる時空間の組み合わせ──空間的・時間的モンタージュの展開 第3章 「劇場機械」の駆使──第一次・第二次ピスカートア・ビューネ 第4章 俳優の身体が持つ可能性の再認識──第三次ピスカートア・ビューネ [第U部 ソヴィエト・ロシア期――政治演劇の理想の地とその現実] 第5章 映画の制作──報われぬ仕事、計画どまりの仕事 第6章 演劇制作環境整備の努力 第7章 フランスでの過渡期 [第V部 アメリカ期――カモフラージュする政治演劇] 第8章 「政治から芸術へ」──ニューヨークでの「転向」 第9章 新大陸から発せられる反戦の声──第二次世界大戦下の仕事 第10章 二度目の戦後──第二次世界大戦後のワークショップの展開 [第W部 西ドイツ期――故郷での不遇と復活、政治的沈黙への抗議] 第11章 異郷での演劇学校長から故郷でのフリーランスの演出家へ 第12章 記録演劇の確立──近過去と現在についての自省を促す演劇 終章 ピスカートアの仕事の演劇史的意義とその遺産 あとがき 年譜 文献 主要事項索引 主要人名索引 |
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【編者紹介】 萩原 健(はぎわら・けん) 1972(昭和47)年 東京生まれ 東京大学大学院総合文化研究科博士課程 単位取得満期退学 専門は現代ドイツ語圏の演劇および関連する日本の演劇 2005(平成17)年より早稲田大学坪内博士記念演劇博物館助手 2008(平成20)年より明治大学国際日本学部専任講師。准教授を経て、現在、同教授 (訳書および分担執筆) エリカ・フィッシャー=リヒテ『パフォーマンスの美学』(共訳、論創社)、『オペラ学の地平 総合舞台芸術への学際的アプローチU』(分担執筆、彩流社)、『演劇インタラクティヴ 日本×ドイツ』(分担執筆、早稲田大学出版部)、『村山知義 劇的尖端』『ステージ・ショウの時代』(以上分担執筆、森話社)、『佐野碩 人と仕事』(分担執筆、藤原書店)ほか |