歴史・文化史・民俗学 | |
宗教と震災 阪神・淡路、東日本のそれから | |
三木英[著] |
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1995 年1 月17 日、阪神・淡路大震災発生……。それから20 年、宗教は被災地・被災者とどのように関わり、その経験は東日本大震災へどのように受け継がれたのか。 自らも阪神・淡路大震災で被災し、当地で慰霊行事の創出や新たな聖地の誕生をまのあたりにして きた宗教社会学者が、被災地の「それから」を報告し、記憶の風化を防ぐ方法を提言する。「宗教離れ」が指摘される現代、宗教は被災地で何ができるのか。 【目次】 はじめに 【T大震災と教団】 第一章 阪神・淡路大震災被災地における宗教団体 第二章 東日本大震災における宗教団体 【U被災者による被災者の救い】 第三章 祭りがつくり上げる被災者の連帯 第四章 巡礼の創出、聖地の出現 第五章 儀礼の確立、拡大する連帯 【V震災記憶の風化のなかで】 第六章 阪神・淡路大震災被災地における宗教の「当時」と「いま」 第七章 追悼儀礼の現場から 第八章 記憶と人をつなぎ続ける難しさ 終章 不慮の災いと宗教の可能性 註 参考文献 あとがき |
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【著者紹介】 三木 英(みき・ひずる) 1958年兵庫県生まれ 1987年大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得満期退学。現在大阪国際大学教授、博士(人間科学/大阪大学) 『宗教集団の社会学──その類型と変動の理論』(単著、2014年、北海道大学出版会)、『日本に生きる移民たちの宗教生活──ニューカマーのもたらす宗教多元化』(共編著、2012年、ミネルヴァ書房)、『聖地再訪?生駒の神々──変わりゆく大都市近郊の民俗宗教』(共著、2012年、創元社)、『よくわかる宗教社会学』(共編著、2007年、ミネルヴァ書房)、『復興と宗教──震災後の人と社会を癒すもの』(編著、2001年、東方出版)ほか |