歴史・文化史・民俗学 | |
琉球史を問い直す 古琉球時代論 | |
叢書・文化学の越境 23 | |
吉成直樹 |
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王国成立に至る琉球の歴史は「内的発展」で説明しうるのか。 沖縄の独自性・独立性を強調するあまり打ち捨てられてきた周辺地域の動態に焦点をあて琉球史に新たな展望をひらく。 【目次】 はじめに 1 グスク時代の開始 2 十四世紀代の社会変革と交易システムの転換 3 「三山時代」から琉球国へ 4 十四世紀代の交易システムの転換の要因 5 古琉球時代の琉球国 おわりに 補論1 行政分離地域の考古学=高梨修 補論2 中世奄美の城郭遺跡=高梨修 補論3 沖縄におけるグスクの構造化=池田榮史 注 引用・参考文献 あとがき 索引 |
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【著者紹介】 [著者] 吉成直樹(よしなり なおき) 1955年生。法政大学沖縄文化研究所教授。地理学、民俗学・民族学。 『琉球の成立──移住と交易の歴史』(南方新社、2011年)、『沖縄文化はどこから来たか──グスク時代という画期』(共著、森話社、2009年)、『琉球王国と倭寇──おもろの語る歴史』(共著、森話社、2006年) [補論執筆] 高梨 修(たかなし おさむ) 1960年生。奄美市立奄美博物館学芸員。日本考古学。 『ヤコウガイの考古学』(同成社、2005年)、『沖縄文化はどこから来たか──グスク時代という画期』(共著、森話社、2009年)、「鎌倉幕府成立期前後における南海島嶼海域の様子」(東北芸術工科大学東北文化研究センター編『北から生まれた中世日本』高志書院、2012年) 池田榮史(いけだ よしふみ) 1955年生。琉球大学法文学部教授。考古学(水中考古学・戦跡考古学を含む)。 『古代中世の境界領域──キカイガシマの世界』(編著、高志書院、2008年)、『東アジアの周縁世界』(共編著、同成社、2009年)、『ぶらりあるき沖縄・奄美の博物館』(共著、芙蓉書房出版、2014年) |