永井善久[著]
四六判/256頁
本体2600円(+税)
ISBN978-4-86405-067-8
C1095
2014.07
日本文学[近代]
|
志賀直哉はいかにして「小説の神様」となり、大正・昭和のメディア空間でその威信を維持したのか。
同時代の作家評や作品を受容した人々の言説を丹念に掘り起こし、〈志賀直哉〉神格化の力学を詳らかにする。
【目次】
はじめに
T
第一章 大正十年代の〈志賀直哉〉(1)──文学職業化時代の芸術家
第二章 大正十年代の〈志賀直哉〉(2)──「暗夜行路」・「雨蛙」・古美術
第三章 〈志賀直哉〉・昭和三年──「赤西蠣太」への恋
U
第四章 「万暦赤絵」論──満洲・支那ツーリズムと中国鑑賞陶磁器
第五章 「菰野(日記帖)」論──名士≠フ〈実験小説〉
第六章 映画人℃u賀直三の軌跡──『阿呆伝』などを手がかりに
第七章 文芸復興期の〈志賀直哉〉──短篇小説の受容をめぐって
V
第八章 戦時下の「暗夜行路」──「大正期の紀念碑的名作」からの超出
あとがき
初出一覧
人名索引
|
本書をamazonで購入
|
【著者紹介】
永井善久(ながい・よしひさ)
1965年生まれ。
早稲田大学教育学部国語国文学科卒業。明治大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。現在、明治大学商学部准教授。
| |