歴史・文化史・民俗学 | |
〈人〉に向きあう民俗学 | |
叢書・〈知〉の森 10 | |
門田岳久・室井康成[編] |
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民俗学は、ながくその研究対象を「民俗」に限定し、人間を「民俗」の容れ物としてしか扱ってこなかった。 そのような人間観から脱却し、人間そのものを捉える学問として民俗学を再出発させる。 【目次】 はしがき 序 民俗から人間へ=門田岳久 1 村落研究の再考──同質化に抗する個人の生活史=谷口陽子 2 民俗学からみる人権──村八分の解釈をめぐって=柏木亨介 3 移動の日常性へのまなざし──「動」的人間観の獲得をめざして=松田睦彦 4 伝統をつくり、伝統がふるまう──老舗の過去をめぐる実践=塚原伸治 5 ジェンダー視角の民俗誌──個と社会の関係を問い直す=加賀谷真梨 6 「始祖王」の正統性──民俗学からみた現代韓国/北朝鮮の政治文化=室井康成 7 自分自身について語ること──民俗学における〈再帰性〉=門田岳久 あとがき |
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【編者紹介】 門田岳久(かどた たけひさ) 1978年生まれ。 立教大学観光学部助教。専攻=文化人類学・民俗学。 『巡礼ツーリズムの民族誌──消費される宗教経験』(森話社、2013年)、『FENICS 100万人のフィールドワーカーシリーズ1 フィールドに入る』(共著、古今書院、2014年)。 室井康成(むろい こうせい) 1976年生まれ。 専攻=民俗学・東アジア近現代思想史。 『柳田国男の民俗学構想』(森話社、2010年)、『民俗学的想像力』(共著、せりか書房、2009年)。 |