三島わかな[著]
A5判/384頁
本体7500円(+税)
ISBN978-4-86405-058-6
C1078
2014.01
音楽史・沖縄文化
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廃藩置県以降の沖縄において、洋楽はどのように受容され、普及していったのか。 「異文化」である洋楽の導入と、その発想法、思考法の獲得の過程をひもとくことで、近代沖縄人のアイデンティティ再編のありようを跡づける。
【目次】
《一章》序論
目的と視点
諸用語の概念
先行研究と課題
本書の構成
《二章》学校教育を担った人物たち
本章の目的と方法
唱歌教育の時代
社会音楽の確立期
郷土教育の実践期
《三章》伝統音楽に対する音楽観「日本的なもの」「琉球的なもの」「八重山的なもの」をめぐって
本章の目的と方法
初期の近代音楽観の特徴と沖縄の状況
近代音楽観の受容と展開
「沖縄人」という意識の分化
「日本的なもの」という思想と沖縄
《四章》伝統音楽の五線譜化
本章の目的と方法
近代学問と五線譜化
宮良長包による五線譜化
山内盛彬による五線譜化
《五章》音楽創作と伝統性
本章の目的と方法
沖縄での創作以前
園山民平による理念と創作
宮良長包による創作
山内盛彬による創作
《六章》音楽享受と公開演奏会
本章の目的と方法
改良意識と明治期
民間力と大正期
アイデンティティ発揚の場としての昭和初期の演奏会
《七章》結論
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【著者紹介】
三島わかな(みしま わかな)
1970年、沖縄生まれ。博士(芸術学)。
音楽学(近代沖縄音楽史、近代日本の洋楽受容史)。
1997年、沖縄県立芸術大学大学院音楽芸術研究科修了。
2011年、沖縄県立芸術大学大学院芸術文化研究科より論文博士で学位取得。
現在、沖縄県立芸術大学、学校法人沖縄大学、沖縄県立開邦高等学校芸術科非常勤講師。
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