日本近代文学
アンソロジー・プロレタリア文学@ 貧困   飢える人びと
プロレタリア文学@ 貧困

本体2800円(+税)
楜沢健[編]
四六判/392頁

978-4-86405-051-7
C0393
2013.9

日本近代文学


1920 年代〜 30 年代に流行し、その後顧みられることの少なかったプロレタリア文学作品を、 テーマ別に全7 巻にまとめ、年2 巻程度のペースで刊行。プロレタリア文学ならではのラインナップで短篇〜中篇小説、匿名の投稿小説、「壁小説」などを各巻10 本程度収録し、加えて川柳・ 短歌・俳句・詩なども収める。巻末には編者による解説を掲載。シリーズ第一巻では「貧困」をキーワードに、小林多喜二、林芙美子、葉山嘉樹などの作品を収録。
【目次】

短歌 渡辺順三

T
「龍介と乞食」  小林多喜二
「ある職工の手記」  宮地嘉六
「風琴と魚の町」  林芙美子
川柳  鶴 彬

U
「電報」  黒島伝治
「濁り酒」  伊藤永之介
「貧しき人々の群」  宮本百合子
俳句  栗林一石路
俳句  橋本夢道

V
「棄てる金」  若杉鳥子
「佐渡の唄」  里村欣三
「移動する村落」  葉山嘉樹

解説「だから、プロレタリア文学が読みたい」  楜沢 健

本書をamazonで購入

【編者紹介】
楜沢健(くるみさわ・けん)
1966年東京生まれ。文芸評論家、早稲田大学他非常勤講師。
早稲田大学第一文学部卒業。同大学院文学研究科博士課程単位取得退学。
プロレタリア文学を研究の中心テーマ、座標軸のひとつに据え、ユニークな文芸評論を展開。
著書に『だからプロレタリア文学──名文・名場面で「いま」を照らし だす17の傑作』(勉誠出版、2010年)、 『だから、鶴彬──抵抗する17文字』(春陽堂書店、2011年)、『葉山嘉樹・真実を語る文学』(共著、花乱社、2012年)、 『里村欣三の眼差し』(里村欣三顕彰会編、吉備人出版、2013年)、『多喜二の文学、世界へ──2012年小林多喜二国際シンポジウム報告集』(荻野富士夫編、小樽商科大学出版会、2013年)、 『原発川柳句集──五七五に込めた時代の記録』(レイバーネット日本川柳班編、2013年)など。