岡田章子[著]
A5判/328頁
本体4800円(+税)
ISBN978-4-86405-045-6
C1036
2013.02
メディア史・社会学
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欧米を理想化し、女性の啓蒙に励んだキリスト教知識人と、そこに文明開化の夢を見た女学生たち。送り手と受け手の同床異夢が作り上げた、明治期を代表する啓蒙婦人誌は、日本女性の近代をどのように形づくったのか。
【目次】
序章 『女学雑誌』と「欧化」をめぐる問いと視座
第1章 『女学雑誌』の成立と展開
──編集戦略としての欧化の援用
第2章 相反する二つのメディア像と関係者集団
第3章 同床異夢としての欧化
──雑誌に関与する集団のさまざまな表象戦略
第4章 言論場としてのジャーナリズムの形成と『女学雑誌』の位置
──明治二〇年代における土着と欧化の対立をめぐって
第5章 女子教育における欧化と愛国
──キリスト教教育から教養主義教育へ
第6章 「女学」の文学から文学場の形成へ
──キリスト教改良主義の反転と純文学の成立
第7章 家庭実用誌の前身としての『女学雑誌』
──ホームの理想と堅実な家政
終章 『女学雑誌』における欧化の構造
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【著者紹介】
岡田章子(おかだ あきこ)
1967年東京生まれ。立教大学社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)。
専攻:文化社会学、雑誌メディア論、ジェンダー論。
東海大学文学部広報メディア学科准教授。
編著に、『雑誌メディアの文化史──変貌する戦後パラダイム』(森話社、2012年)。 | |