歴史・文化史・民俗学
柳田国男のスイス   渡欧体験と一国民俗学
石垣島川平の宗教儀礼

本体3600円(+税)
岡村民夫[著]
四六判/400頁

978-4-86405-044-9
C1039
2013.1

民俗学


1921年、柳田国男は国際連盟委任統治委員としてスイスに赴いた。エスペラントや言語地理学を学び、ジュネーヴ郊外やアルプスを散策しながら南洋群島や移民問題に思いを馳せる……。 足かけ三年におよぶヨーロッパ体験は彼の学問に何をもたらしたのか。
【目次】
プロローグ 柳田国男と私

[T 風景の地政学]
第一章 住まい
第二章 山
第三章 川
第四章 郊外

[U 言語の地政学]
第一章 国際連盟委任統治委員会
第二章 国際連盟と使用言語問題
第三章 エスペラント
第四章 島と大陸
第五章 言語地理学

[V 新たなる日本へ]
第一章 啓蒙する帰朝ジャーナリスト
第二章 島のエスペラント
第三章 成城郊外学
第四章 島と山
第五章 一国語民俗学
第六章 予定調和に抗して

エピローグ 柳田国男と日記

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【著者紹介】
1961年、横浜に生まれる。立教大学大学院文学研究科単位取得満期退学。法政大学国際文化学部教授。表象文化論、場所論。
著書『旅するニーチェ リゾートの哲学』(白水社、2004年)、『イーハトーブ温泉学』(みすず書房、2008年)など。訳書『デュラス、映画を語る』(みすず書房、2003年)など。
日本フランス語フランス文学会会員、宮沢賢治学会イーハトーブセンター理事、スイス史研究会会員。