甘露純規[著]
四六判/440頁
本体3600円(+税)
ISBN978-4-86405-030-2
C1095
2011.12
日本文学[近代]
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オリジナリティの誕生 いつの時代も、書く行為には剽窃の問題がつきまとう。では剽窃かどうかを判断するオリジナリティの概念は、いつ、いかにして生まれたのか。明治時代に世間を騒がせた剽窃事件を丹念に追いながら、オリジナリティの過程を跡づける。
【目次】
[T 明治初期〜二〇年代]
仮名垣魯文剽窃訴訟事件
模倣と剽窃の間
明治一〇年代の無断転載
饗庭篁村と内田魯庵
[U 明治二〇年代]
博文堂と偽版
東海散士『佳人之奇遇』偽版訴訟事件
田口卯吉『支那開化小史』偽版訴訟事件
[V 明治三二年前後]
模倣と剽窃の区別
翻訳と翻案の区別
補論 『チーズはどこへ消えた?』盗作訴訟事件
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【著者紹介】
甘露純規(かんろ じゅんき)
1970年、愛知県生まれ。
名古屋大学大学院文学研究科博士課程満期退学。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員を経て、中京大学文学部言語表現学科准教授。日本近代文学・近代出版史専攻。
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