映画・映像
日本映画の誕生
日本映画の誕生

日本映画史叢書15

岩本憲児[編]
四六判/408頁
本体3600円(+税)
ISBN978-4-86405-029-6
C1374
2011-10

映画・映像[日本映画史]


映画の渡来をはじめ、最初期の上映、撮影、興行、映画館、製作、弁士、音楽、色彩、さらに幻燈や語り、玩具としての視覚装置など、映画史の興味深い地層を発掘する。

【目次】
[T映画渡来前後]映画の渡来──エジソン映画と日本=岩本憲児
メリエスはいつから知られていたのか=古賀太
写し絵から映画へ──映像と語りの系譜=大久保遼
映画渡来前後の家庭用映像機器──幻燈・アニメーション・玩具映画=松本夏樹

[U興行と観客]
日本映画の初公開──明治三二年の興行と上映番組=入江良郎
駒田好洋の遺した資料=碓井みちこ
映画館の〈誕生〉──電気館における興行と観客の変容=上田学
初期映画に見る見世物性と近代性──「相撲活動写真」と明治期日本=渡邉大輔
興行師の時代と小林喜三郎=田島良一

[V弁士・音・色彩]
日本映画と声色弁士=成田雄太
名古屋で展開した弁士に関する言説=小林貞弘
無声映画と蓄音機の音──歌舞音楽と革新的潮流=大傍正規
黎明期から無声映画期における色彩の役割──彩色・染色・調色=板倉史明

[付]
関連年表=藤田純一


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【編者紹介】
岩本憲児(いわもと けんじ)
日本大学芸術学部教授/映画史・映画理論
『幻燈の世紀』(森話社、2002年)、『サイレントからトーキーへ──日本映画形成期の人と文化』(森話社、2007年)