芸能・演劇
ムーラン・ルージュ新宿座  軽演劇の昭和小史
ムーラン・ルージュ新宿座

中野正昭[著]
明治大学等非常勤講師
A5判/432頁
本体3500円(+税)
ISBN978-4-86405-028-9
C0074
2011-09

近代演劇


新しい現代劇の登場
戦前から戦後にかけて、新宿東口に「ムーラン・ルージュ新宿座」という、軽妙な芝居やレヴュー、コントなどを上演する小劇場があった。明日待子・森繁久彌・有島一郎・由利徹・三崎千恵子ら多くの俳優や演出家等を輩出しながら、新しい時代の演劇を模索した小劇団と軽演劇の世界をいきいきと描く。

プロローグ 新宿に赤い風車が回った頃

[T大正・昭和初期]
 浅草オペラからインチキ・レヴューへ
 ムーラン・ルージュ開場
 ヴァラエティ・シアターの冒険
 都市モダニズムの黄昏

[U戦前]
 郊外というフロンティア
 空気・飯・ムーラン!

[V戦中]
 真珠区の表と裏
 むうらん・るうじゆと作文館

[W戦後]
 焼け跡に建つ小屋
 戦後軽演劇の興亡
 
エピローグ 赤い風車の灯は消えず
インタビュー ムーラン・ルージュは私の青春でした 中村公彦


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【著者紹介】
中野正昭(なかの まさあき)
昭和46年(1971)福岡県生まれ
明治大学大学院文学研究科演劇学専攻博士後期課程 単位取得退学
専門は日本近現代演劇、演劇世相史、大衆文化論
早稲田大学坪内博士記念演劇博物館・助手を経て現在同博物館・招聘研究員、明治大学、神田外語大学、埼玉学園大学、立教大学、早稲田大学・非常勤講師ほか
[主な著書]
『古川ロッパとレヴュー時代――モダン都市の歌・ダンス・笑い』『演劇人 坪内逍遙』『坂本万七 新劇写真』(以上、早稲田大学演劇博物館展示図録)、『20世紀の戯曲U 現代戯曲の展開』『20世紀の戯曲V 現代戯曲の変貌』(以上共著、社会評論社)、『岸田國士の世界』(共著、翰林書房)、『板垣鷹穂 クラシックとモダン』(共著、森話社)、CD『古川ロッパ傑作集』(解説、株式会社ニーチタイム)ほか