映画・映像 | |
観客へのアプローチ | |
日本映画史叢書14 | |
藤木秀朗[編] |
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ファン文化、テクノロジー、産業、批評、植民地、興行、社会運動、教育、消費など、映画史上のさまざまな事例を通して、複層的な面をもつ観客に多角的にアプローチする。 【目次】 [序論] 観客へのアプローチ=藤木秀朗 [T 映画文化と観客] 顔斬り――林長二郎のスターダムと女性観客=宮尾大輔 1953-D年、日本――「立体映画」言説と映画観客=中村秀之 映画会社の市場認識と観客=加藤厚子 映画の批評的な受容――日本映画評論小史=アーロン・ジェロー [U 社会と観客] 分離されたシネマ、絡み合う歴史――日本植民地支配下の一九二〇年代朝鮮映画文化=キム・ドンフン 「社会」の構築と民衆/観客――戦間期の社会教育・民衆娯楽としての映画=藤木秀朗 メロドラマの再帰――マキノ正博『婦系図』(一九四二年)と観客の可能性=木下千花 トランスナショナル・オーディエンスの形成――淀川長治と『映画の友』=北村洋 消費と生産の間――オタク文化と人的資本=トマス・ラマール [V 場と観客] 写し絵とその観衆=碓井みちこ ファン像の生成――一九二〇年代の文学と映画文化の遭遇から=ジョゼフ・マーフィー 『折鶴お千』と道頓堀興行=笹川慶子 「運動のメディア」を超えて――一九七〇年前後の社会運動と自主記録映画=畑あゆみ |
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【編者紹介】 藤木秀朗(ふじき ひであき) 名古屋大学大学院教授/映像文化 『増殖するペルソナ──映画スターダムの成立と日本近代』(名古屋大学出版会、2007年)、『イメージとしての戦後』(共編著、青弓社、2010年) |