映画・映像 | |
映画のなかの古典芸能 | |
日本映画史叢書13 | |
神山彰・児玉竜一[編] |
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古典芸能の世界は日本映画にとってまさに母胎であった。異なるジャンルの間で、題材や音楽、美術、俳優などが行き交いながら、どのように再解釈され、再生したのか。 【目次】 [総論]映画のなかの古典芸能=神山彰 [T 神話から中世まで] 「宗教映画」というジャンル=神山彰 『源氏物語』と映画・演劇──王朝の世界=藤田洋 黒澤明『虎の尾を踏む男達』と能『安宅』=羽田昶 [U 語り物の系譜] 人形浄瑠璃と映画──語り物の映像化=児玉竜一 〈仇討もの〉と〈御家もの〉の時代性と物語性=藤井康生 「チャンバラ節」考──映画音楽と純邦楽=上村以和於 忘却された音──浪曲映画の歴史とその意義=笹川慶子 [V 恐怖と因果と] 怪談映画の系譜──歌舞伎の「世界」からの視角=犬丸治 八犬伝映画と古典の再生──勧善懲悪のゆくえ=横山泰子 黙阿弥ものとその周辺=佐藤俊一郎 [W 笑いの源泉] 喜劇の水脈=小林順一 映画のなかの寄席芸人=濱口幸一 |
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【編者紹介】 神山彰(かみやま あきら) 明治大学文学部教授/近代日本演劇 『近代演劇の来歴──歌舞伎の「一身二生」』(森話社、2006年)、『近代演劇の水脈──歌舞伎と新劇の間』(森話社、2009年) 児玉竜一(こだま りゅういち) 早稲田大学文学部教授/歌舞伎研究と批評 「歌舞伎演技の伝承──「一條大蔵譚」を例として」(『国文学解釈と鑑賞』2009年3月号)、「三代目中村歌右衛門と竹沢左衛門──竹本三味線方の活動について」(『楽劇学』16、2009年3月) |