日本文学[古代]
王朝人の婚姻と信仰
王朝人の婚姻と信仰

倉田実[編]
A5判/344頁
本体6600円(+税)
ISBN978-4-86405-012-8
C1095
2010.5

日本文学[古代]


王朝人の営み
本書では、歴史学・日本文学・中国哲学研究が共同で、主に平安時代の婚姻と信仰にかかわる諸問題を扱う。婚姻儀礼・後宮・男女関係・家族関係等や、古代祭祀・陰陽道・仏教・儒教等に関連する、それぞれ多岐にわたる論考を収録して、王朝人の生活の営みを明らかにする。

【目次】
副臥考=服藤早苗
和歌からみた村上朝の後宮=高橋由記
和泉式部と帥宮の物語=渦巻恵
男の持ち物・忘れ物──通い婚における愛情の確認=倉田実
平安時代の養子に関する近業をめぐって=高橋秀樹
神を〈汝〉と呼ぶこと=北條勝貴
上東門院彰子の剃髪=高松百香
僧円能作成の厭符について=水口幹記
『狭衣物語』の土忌=深澤瞳
ある中国研究者の早すぎた死──藤原頼長の経書研究=高橋均
『源氏物語』「前の朱雀院」考──梅枝巻の薫物伝授から=吉野誠

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【編者紹介】
倉田 実(くらた みのる)
大妻女子大学文学部教授。専攻=平安朝文学
『王朝摂関期の養女たち』(翰林書房、2004年)、『蜻蛉日記の養女迎え』(新典社、2006年)