日本文学[古代]
うたの神話学  万葉・おもろ・琉歌
うたの神話学

福寛美[著]
四六判/264頁
本体2800円(+税)
ISBN978-4-86405-009-8
C1095
2010.04

日本文学[古代]


うたが生まれてくる場所
「うた」と「神話」は、論理から遠く離れた、人間の無意識の感情のなかから生まれてくるのではないだろうか。日琉の「うた」が織り成す豊潤なイメージ世界を神話学の手法で読み解き、「うた」の生まれる根源をさぐる。

【目次】
[影]朝影考 きよら影
[聖水]麗しき山、清冽なる水、あれる乙女 月の雫、花の露、若水 枯野断章
[言霊]言霊、あるいは浮遊するイメージ 影、魂の相貌
[玉]玉と麻糸と蛇 うたう狢
[蝶と蛇]あやはべる─美しい蝶 三輪山から漲水御嶽へ

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【著者紹介】
福寛美(ふく ひろみ)
1962年生まれ。学習院大学文学部国文学科卒業。同大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得退学。文学博士。現在、法政大学兼任講師。法政大学沖縄文化研究所国内研究員。琉球文学、神話学専攻。
主要著作『琉球王国と倭寇──おもろの語る歴史』(吉成直樹と共著、森話社、2006年)、『琉球王国誕生──奄美諸島史から』(吉成直樹と共著、森話社、2007年)、『喜界島・鬼の海域──キカイガシマ考』(新典社、2008年)、『琉球の恋歌──「恩納なべ」と「よしや思鶴」』(新典社、2010年)