歴史・文化史・民俗学
南島旅行見聞記
南島旅行見聞記

柳田国男[著]
酒井卯作[編]
四六判/272頁
本体2900円(+税)
ISBN978-4-86405-003-6
C1039
2009.11

民俗学


定本・全集未収録資料。大正九〜十年にかけての柳田の沖縄旅行の手帳に、脚注・旅程表等を付し初公刊。九州・沖縄・八重山・宮古・奄美と、柳田がじかに見た琉球の姿を記録した資料で、「海南小記」の草案となり、後の「海上の道」を生み出す原点ともなった。

【目次】
翁の我儘──本書が刊行されるまで=吉成直樹
「南島旅行見聞記」について=酒井卯作
南島旅行見聞記
  出発〜大阪(一九二〇年十二月十三日〜十二月十五日)
  九州(一九二〇年十二月十五日〜一九二一年一月三日)
  沖縄本島(一九二一年一月五日〜一月二十一日)
  宮古(一九二一年一月二十二日〜一月二十三日)
  八重山(一九二一年一月二十三日〜一月三十日)
  宮古(一九二一年一月三十一日〜二月一日)
  沖縄本島(一九二一年二月二日〜二月七日)
  奄美〜帰京(一九二一年二月七日〜三月一日)
南島旅行旅程表
旅する貴族──「南島旅行見聞記」解説=酒井卯作

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【編者紹介】
酒井卯作(さかい うさく)
1925年、長崎県西彼杵郡西海町生まれ。民俗学者。『南島研究』主宰。
著書に、『陽気な日本人──民俗学のすすめ』(新風土社、1965年)、『琉球列島における死霊祭祀の構造』(第28回柳田国男賞受賞、第一書房、1987年)、『琉球列島民俗語彙』(第一書房、1999年)、『稲の祭と田の神さま──失われゆく田んぼの歳時記』(戎光祥出版、2004年)など。